川辺駿(写真左)写真:Getty Images

 サンフレッチェ広島所属MF川辺駿は、Jリーガーの市場価値ランキングで引き続き1位に。同クラブは2024年度の国外対象の移籍関連費用で4億円以上と高額であるだけに、同選手の移籍金と市場価値の比較が盛んになりそうだ。

 Jリーグが5月27日に公表したクラブ経営情報によると、広島の移籍関連費用は5億6,600万円(国外4億3,300万円、国内1億3,300万円)。2024年に国外クラブから獲得した選手では、川辺の移籍金が300万~350万ユーロ(約4億8,000万~5億6,000万円)と海外で報じられているほか、ドイツの移籍専門サイト『トランスファーマルクト』では川辺以外の新加入選手の移籍金がゼロと記されている。分割払いで対応しているケースも考えられるが、これらのデータを踏まえると、広島が川辺の獲得に4億円以上を費やした可能性もある。

 一方で『トランスファーマルクト』は5月29日、Jリーガーの市場価値を更新。川辺は350万ユーロでトップに立っているが、2024年12月時との比較で50万ユーロ下落。2位のFWラファエル・ハットン(セレッソ大阪)との差は80万ユーロとなっている。

 Jリーガーの市場価値ランキングの更新を受けて、川辺のパフォーマンスが高額な移籍金に見合う可能性は、ファン・サポーター等の間で関心を呼ぶかもしれない。同選手は2025シーズンの明治安田J1リーグ戦17試合の出場で2ゴール。ここまで全試合でスタメン出場と、広島の中盤に欠かせない存在だ。また、市場価値と移籍金がほぼ同額だ。

 このようなデータや今季成績を踏まえると、移籍金こそ高額だとみられるものの、多くの広島サポーターが川辺のパフォーマンスに納得しているかもしれない。ただ、同選手には現在のパフォーマンス維持やレベルアップが求められそうだ。

 なお、広島所属選手の市場価値ランキングでは、2位にDF荒木隼人と日本代表GK大迫敬介が170万ユーロ(約2億7,900万円)に。MF田中聡が130万ユーロ(約2億1,300万円)でつづいている。