
U20日本代表FW塩貝健人はオランダ1部NECナイメヘンで日本代表FW小川航基やMF佐野航大らとチームメイトだが、FW北野颯太(セレッソ大阪)と同じく日本代表MF川村拓夢所属のオーストリア1部レッドブル・ザルツブルクへ移籍する見込み。横浜F・マリノスに特別指定選手時代に海外移籍していただけに、同クラブへの連帯貢献金は低いという。
オランダ『VI』が5月29日に伝えたところによると、塩貝はナイメヘンとの契約を2028年6月まで残していたが、ザルツブルク移籍が決定的に。メディカルチェックと正式契約を残すのみであり、ザルツブルクとは長期契約を結ぶ見込みだという。また、同選手の移籍金は450万ユーロ(約7億3,700万円)であり、ナイメヘン史上2番目に高額であるとのことだ。
その塩貝は横浜FCジュニアユースや國學院久我山高校、慶應義塾大学を経て、2024年1月から特別指定選手として横浜FMでプレーしていたが、同年8月にナイメヘンへ加入。横浜FM在籍期間はわずか8カ月だった。
ドイツの移籍専門サイト『トランスファーマルクト』によると、ナイメヘンからザルツブルクへの移籍により、横浜FMが受け取る連帯貢献金はわずか2万ユーロ(約330万円)だという。
塩貝の海外移籍を巡っては、オランダリーグとの比較で高卒・大卒1年目のJリーガーの年俸の低さが日本国内で話題になっていたが、今回のザルツブルク移籍報道をもとに十分な連帯貢献金の確保ができないことが浮き彫りになった格好。Jリーグクラブの移籍金等収入の増加という観点から、特別指定制度の見直しが求められそうだ。