ルカ・モドリッチ 写真:Getty Images

 長年にわたりラ・リーガのレアル・マドリードで中盤の要として活躍してきたMFルカ・モドリッチに、予想外の移籍先が浮上している。今夏にマドリードを離れることが確定している同選手の移籍先には、イングランドやスペインではなく、なんとスコットランドの可能性があると報じられた。

 UKメディア『メールオンライン』は、スペインのメディア『ムンド・デポルティーボ』の報道を引用する形で、モドリッチにスコットランド・プレミアシップの名門、レンジャーズへの移籍の可能性があるという。日本人選手の活躍で知られるセルティック最大のライバルチームがモドリッチの新たな舞台になるかもしれないというのだ。

 背景には、マドリードのアシスタントコーチを退任したダビデ・アンチェロッティ氏の動きが関係しているようだ。ダビデ氏は、父カルロ・アンチェロッティ監督が率いるブラジル代表の2026FIFAワールドカップ(W杯)南米予選にコーチングスタッフとして帯同予定だが、その後にクラブチームで自身初の監督職に就く可能性があるとされている。

 同報道によると、ダビデコーチは5月第3週頃にレンジャーズと監督就任に関する交渉を行ったという。そして、もし彼が正式にレンジャーズの指揮を執ることになれば、モドリッチを同クラブに招き入れる構想もあると伝えられている。

 モドリッチはマドリードで通算591試合に出場し、43ゴール、95アシストを記録。クラブ在籍中には、UEFAチャンピオンズリーグ(CL)6回、ラ・リーガ4回、コパ・デル・レイ2回、FIFAクラブワールドカップ5回の優勝を経験している。

 モドリッチは5月24日にマドリード本拠地サンティアゴ・ベルナベウでの最終戦に臨み、レアル・ソシエダ戦の87分に交代で退いた際、観客から大きな拍手で送り出された。今夏退団後の進路は現時点で不明だが、その選択がスコットランドという新たな舞台になる可能性が注目されている。