旗手怜央 写真:Getty Images

 スコティッシュ・プレミアシップのセルティックに所属する日本代表MF旗手怜央が今夏の移籍市場で放出される可能性が再び浮上している。旗手とクラブの契約は2028年まで残っているが、年齢や市場価値、クラブの方針を踏まえれば、条件次第でクラブ側が売却に動く余地は十分に考えられる。

 過去にセルティックに在籍(1982-1997)したピーター・グラント氏は、5月26日放送のラジオ番組『Go Radio Football Show』で、旗手に対して1,000万ポンド(約19億5,171万円)のオファーが届けば、クラブは売却に応じるとの見解を示した。旗手はセルティックに2022年の1月から在籍しており、すでに3年半が経過。同選手は国内タイトル獲得やUEFAチャンピオンズリーグ(CL)でのベスト16進出にも大きく貢献している。

 過去にはセリエAのウディネーゼへの移籍噂も浮上した旗手だが、正式なオファーは現時点で存在していない。ただ、グラント氏は旗手が27歳である点を強調し、「この年齢で1,000万ポンドは良い取引と判断される可能性がある」と同番組で語っている。また、セルティックのブレンダン・ロジャーズ監督もそのような判断の背景を十分に理解しているだろうとの考えを示した。

 旗手は過去に負傷による離脱を何度か経験しているが、出場した際には中盤のキーマンとしてチームを支えてきた。ファンの多くは旗手の残留を望んでいるが、グラント氏の指摘通り、市場の動き次第ではクラブが移籍の決断を下すことになる可能性も否めない。