5月の中旬。京都に来ました。
この日の京都は残念ながら雨。わたしは基本晴れ男なんですが、この日はしっとりとした雨模様でした。
本当は違う場所に旅をする予定でいたのですが、雨ということで行き先を変更。その変更先が京都でした。雨の日でも楽しめる場所がある京都。さすが世界的な観光都市です。
雨の日の方が映えるものといえば紫陽花、そして苔。京都の西部・嵯峨野には苔庭を楽しめる観光スポットがあります。それが祇王寺。入り口から緑が青々としていて吸い込まれそうです。こういう景色、すごく好きです。
入口に向かう通路では青もみじが出迎えてくれます。わたしのハンドルネームはミヤコカエデなんですが、京都の楓の美しさに魅了されてつけた名前です。その美しさは秋の紅葉だけではなく、青もみじもひけをとりません。
そんな青もみじのトンネルと山門を潜ると現れるのがご覧のような苔庭。その美しさに息をのみ、しばらくこの場所に立ちすくんでしまいます。
過去に一度晴れた日に来たことがあるのですが、雨の日に来たのは今回が初めて。幸い撮影に臨んだこの時間は雨がやんでいたので苔が水で潤う情景を雨に打たれずに撮影することができました。さすが晴れ男です。
苔庭の中も青もみじが茂ります。目の前すべてが緑一色です。この美しい春の情景を一目見ようと多くの観光客がここを訪ねます。

雨の日、水の力を得てより華やかな様相を見せる祇王寺の青もみじ。

苔の布団で休むもみじの葉一片。
祇王寺は平清盛の寵愛を受けた祇王がその後清盛に振られ迫害された際に出家した際に入寺した法生院がそのもととなっています。さほど大きくはない寺ですが苔と青もみじの緑がとても美しく、たくさんの写真を撮ってしまいます。どこを切り取っても他に例を見ない美しい情景です。
苔と青もみじのハーモニーが美しい祇王寺。
雨の京都もなかなか悪くない。
そう思わせてくれる緑一色のスポットです。