居住エリアやライフスタイルによって、「生活のなかで車をどのくらい使うか」は大きく異なります。車の使用頻度がさほど高くないのであれば、「同居の親族や恋人と車をシェアする」という選択肢もあるでしょう。

しかし車のように高価なものを共用する際は、「どっちが使うか」「どう使うか」をめぐるトラブルも考えられます。今回は「微妙な距離感でのカーシェア」が招いたトラブルについてのエピソードを集めました。

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義父と同居後、車に知らないキズがチラホラ…

義父と同居後、車に知らないキズがチラホラ…

2人で買った車なのに…あやしいと思いGPSをつけたら真っ黒、別れて売却したら「金返せ」!家族やパートナーと車をシェアしてモメた事例
(画像=©yamasan/stock.adobe.com、『MOBY』より 引用)

結婚後の人間関係において、悩む人が多いのが「義実家」とのトラブルです。夫婦ですら価値観が違うのに、配偶者の親や兄弟など、もともと他人同士だった相手とソリが合わないことは十分に考えられるでしょう。

しかし状況によっては、そうした相手と車を共有して使っている例もあるようです。

「3年前に義母が亡くなり、私たち夫婦の家で義父と同居することになりました。

もともと私たちの家には小さめの乗用車があり、週末の買い物や旅行に使う程度。平日はほとんど使わないので、1台で十分だろうという話になり、義父が同居前から乗っていた軽自動車は手放してもらいました。

うちの車のカギを共用にして、それでとくに不便に感じることもなかったんですけど……。

ただ、義父が運転するようになってから、車を何度かぶつけてしまっているんですよ。しかも、夫から『ここぶつけた?』と聞いてもらっても、『いや、覚えてない』と毎回しらばっくれるんですよね。

強く出るわけにもいかないし、かといって直さないわけにもいかないし、しぶしぶ修理代をこちらが負担している状況です」(50代女性)

このように、家計を別にしている相手と車を共有する場合には、修理代や維持費などの負担に関するトラブルが生じやすいと考えられます。

事前に保険や税金、維持費など車に関わるお金の負担割合を話し合っておくことが理想的ですが、相手との関係性やその時々の事情によっては、そうした「お金の話」をもち出すことが難しい場面もあるでしょう。

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共有していた車が浮気に使われ…

共有していた車が浮気に使われ…

2人で買った車なのに…あやしいと思いGPSをつけたら真っ黒、別れて売却したら「金返せ」!家族やパートナーと車をシェアしてモメた事例
(画像=©koumaru/stock.adobe.com,『MOBY』より 引用)

同棲中の恋人同士など、生活をともにしている相手と車を共有するケースは珍しくありません。しかし「将来も一緒にいる前提」でシェアしていたはずが、関係性の変化によって話がこじれてしまうことも……。

「昔付き合っていた男性と同棲しはじめたときの話です。彼はもともとセダンに乗っていて、私は車を持っていませんでした。

でも一緒に住むにあたり、私も運転しやすい車に買い替えようと彼の方から言い出してくれたんですよね。

買ったのは小さめのSUVで、300万円くらいでした。ただ、コロナ禍で彼の収入が少し不安定な時期だったので、彼のセダンを下取りに出し、私が残りの200万円を一括で支払うような形にしたんです。

名義上の所有者は私でしたが、基本は彼が通勤に使い、私は休みの日にちょいちょい運転するような感じで。まぁ2人の車というつもりで買ったので、そこに疑問はなかったですね。

でも1年が過ぎた頃、残業を理由に帰宅が遅くなることが増えたんですよ。なんとなく普段の態度もおかしく感じて、友だちの助言で車にGPSを置いてみたら、見事に真っ黒。週3くらいでホテルに寄っていました。

メッセージのやり取りも抑えて問い詰めると、完全に開き直った様子で、『監視するとか最低だな』と。怒りを通り越して呆れ果て、その日のうちに荷物をまとめさせ、出て行ってもらいました。アパートの名義も私だったので。

それからすぐに引っ越し、浮気に使われた車もすぐに売却して。でも数ヶ月後、彼から『お金を返してほしい』と連絡がありました。

なんでも、車を買ったときに彼の車を下取りに出したのだから、その分の金額を返すべきだと。

正直『知るかよ』と思いましたが、いらない縁を残すのもイヤなので、今後一切連絡を絶つことを条件に即日口座に振り込んでやりました」(30代女性)

車は一種の財産であり、結婚後に購入したものであれば基本的に「共有財産」として別れた際の財産分与の対象となります。

一方で恋人同士の場合、内縁や事実婚といった状態にないかぎり共有財産は認められず、「シェアしていた車をどうするか」について話がこじれてしまうこともあるでしょう。

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譲ってくれたんじゃなかったの?

譲ってくれたんじゃなかったの?

2人で買った車なのに…あやしいと思いGPSをつけたら真っ黒、別れて売却したら「金返せ」!家族やパートナーと車をシェアしてモメた事例
(画像=©KMPZZZ/stock.adobe.com,『MOBY』より 引用)

たとえ血の繋がっている親子であっても、トラブルが起きてしまうケースは珍しくありません。とくに親元を離れていない場合には、社会人になってからも親から「管理対象」と見なされることがあるようで……。

「20代の頃、就職のタイミングで父から『車を譲ってやろうか』といわれたんです。そのかわり、家に毎月3万円入れるというのが条件でした。

自分としても、もともと働いたら家にお金を入れるつもりでしたし、それでタダで車を使えるならいいかなって。当時父の車は買ってから5年も経っておらず、新車で400万円ほどのワゴンで、乗り心地もよかったですし。

そのまま話はまとまり、父の方はまた新しく車を買っていたので、もうこれでこの車は自分のものだと思っていたんですよ。でも父の方は、どうやら『セカンドカーを貸してやる』くらいのつもりだったみたいで……。

たしかに通勤には使えるのですが、土日になると父が何の断りもなく乗って行っちゃうんです。新しく買った方は2人乗りのオープンカーなので、趣味のゴルフに行くには都合が悪いんでしょうね。しかも、絶対にオープンカーの方のカギは絶対に置いていかないんですよ。

まぁ、私もまとまったお金を払ったわけではないし、あくまで使わせてもらっている立場だったので、しぶしぶ我慢していました。

でもある日、金曜の夜に友だちに呼び出され、そのまま会社から車で遊びに行ったことがあったんですよ。はじめて車を出したので、みんなテンションが上がって、朝までドライブして。

朝5時くらいにファミレスでダラダラ朝食をとっていると、父親から鬼電が。接待のゴルフで使うからすぐに帰ってこいと……。

テンションだだ下がりで帰宅すると、『使うなら事前に報告しろ!』と怒鳴られ……。そのときはっきり、『早く家を出よう』と決めましたね。それから3ヶ月で家を出て、車も自分用に中古の軽を買いました。

乗り心地も悪いしうるさい車でしたけど、すごく満足感があったことを覚えています」(30代男性)

免許をとってはじめて「自分の車」を手に入れたときには、大人の階段を一歩上ったような気持ちになるものです。しかしそれが「親と共有」となれば、ワクワク感も半減してしまうかもしれません。

たとえお手頃な車であっても、やはり「自分だけの車」は特別に感じられるものでしょう。

文・MOBY編集部/提供元・MOBY

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