FC東京のゴール裏 写真:Getty Images

 FC東京は5月25日に行われた明治安田J1リーグ第18節で、サンフレッチェ広島に0-3で敗北。試合後、松橋力蔵監督解任論が湧き起こる一方で、試合後のホームゴール裏の様子が話題に。一部観客の違反行為に、MF安斎颯馬ら一部選手が反応している。

 YouTubeでは、試合後にFC東京の選手たちが国立競技場のゴール裏に陣取るサポーターへ挨拶する時の様子がアップされたが、選手が整列した時、最前列にいた観客が物を投げ込んでいる様子が確認されている。また、物が投げ込まれた直後、安斎やMF高宇洋ら一部選手がゴール裏に向かってエキサイト。スタッフに制止されたが、怒りをあらわにしながらゴール裏を後にしている。

 FC東京は公式サイトを通じて来場者に観戦マナーを案内しているが、これによると、「スタンドからの石、コイン、ビン・カン、花火、煙玉を含む全ての物の投げ込み」は禁止行為に該当。一部観客による違反行為に対して、FC東京サポーター等からは怒りの声が上がっているほか、当該人物の特定や無期限入場禁止処分を求める声も噴出。選手の反応に理解を示すコメントも寄せられている。

 なお、FC東京はリーグ戦17試合を終えてJ2降格ラインから勝ち点差ゼロの17位。広島戦では途中出場のFWマルセロ・ヒアンが途中交代を余儀なくされるなど、交代策でも想定外の事態が発生した。

 J1残留争いを強いられている現状に対して、不満を抱くファン・サポーターの気持ちが理解できる。しかし、いかなる理由でも選手たちに危害を与えかねない危険行為は許されない。