金明輝監督(サガン鳥栖所属時) 写真:Getty Images

 アビスパ福岡は5月24日に行われた明治安田J1リーグ第18節で、セレッソ大阪に0-2で敗北。試合後、C大阪のホーム・ヨドコウ桜スタジアムの構造に触れた金明輝監督のコメントが話題になっているが、このような“アウェイ冷遇”とも解釈可能なスタジアム構造には以前、元日本サッカー協会(JFA)会長の川淵三郎氏が疑問を投げかけていた。

 Jリーグ公式サイトで掲載された試合情報によると、金監督は試合後のインタビューで「まずは遠く福岡から来ていただき、(アウェイゴール裏には)屋根がないスタジアムで僕らと一緒に雨に打たれながら後押ししてくれたことに感謝の気持ちでいっぱいです。そこに報いることができなくて、残念に思っています」と発言。このコメントがSNSで拡散されると、アウェイゴール裏のみ屋根のないスタジアム構造等を巡り、賛否含めて様々な意見が湧き起っている。

 気温21度、雨時々曇という気候条件の中で行われた一戦では、ヨドコウ桜スタジアムに14,693人が来場。アウェイゴール裏に集結した福岡サポーターは、雨に打たれる中、キックオフ前から大声で選手を後押ししていた。

 ホーム側とアウェイ側の観戦環境の違いを巡っては、以前に川淵氏が否定的な見解を示したことで話題に。同氏は2024年10月、V・ファーレン長崎の新スタジアム「PEACE STADIUM Connected by SoftBank」(通称ピースタ)に来場した際、Xで「今、Jクラブはアウェーのチームを差別化しているところが多い」と指摘。長崎のホームスタジアムについて「平等」「Jリーグをあるべき姿に改善しようとする姿」と評していた。

 また、アウェイ差別に関して様々なコメントが寄せられると、「そんな差別をしているの?ホームチームは。フェアプレーの精神はどこへいったの?アウェーチームの戦う条件を少しでも悪くしようなどとケチなことを考えるようにいつからなったの?」などと反応していた。