
日本サッカー協会(JFA)は5月23日午後、6月のFIFAワールドカップ北中米大会アジア最終予選2試合(対オーストラリア代表、インドネシア代表)に臨む日本代表の招集メンバーを公式発表。鹿島アントラーズ退団後に不同意性交の容疑で逮捕されたMF佐野海舟(マインツ)の代表復帰に注目が集まるなか、ベテラン選手であるDF長友佑都(FC東京)の招集を巡り、議論が白熱している。
北中米W杯出場を決めている中で迎える予選2試合では、DF鈴木淳之介(湘南ベルマーレ)、FW俵積田晃太(FC東京)、MF熊坂光希(柏レイソル)など、Jリーグで活躍している若手選手が次々と選出。海外組でもFW平河悠(ブリストル・シティ)、MF三戸舜介(スパルタ・ロッテルダム)などパリ五輪世代が招集されているだけに、森保一監督には新戦力発掘の意図があるとみられる。
ただ一方で、W杯4度の参戦という実績を誇る長友は、引き続きメンバー入り。38歳と最年長である同選手が若手選手に与える影響を評価する声が相次ぐ一方で、所属先のFC東京で出場機会が減少していることを理由に、いち戦力として日本代表選手に相応しくないとの声が。コーチ枠としてベンチ入りすべきとの意見が相次いでいる。
また、森保監督は北中米W杯本番を見据えた上で、6月開催の2試合で若手選手を試すとみられるだけに、長友にあてた1枠でサイドバックを本職とするJリーガーを招集すべきだったとの意見も上がっている。
インテル、ガラタサライ、オリンピック・マルセイユと、欧州クラブで実績を積み重ねたほか、精神的支柱として日本代表を支えてきた長友。全盛期と比べてパフォーマンスに衰えが見られることは確かだが、同選手が日本代表に必要不可欠な戦力との意見も散見されている。森保ジャパンにおける長友の役割を巡り、サッカーファンの間での議論は尽きないようだ。