ただし利便性は悪い。駐車場からはかなりの距離があるため荷車などの装備が別途必要だし、ようやくたどり着いたとしても魚っ気がないなんてこともある。とくに午前中は釣況が悪く午後ほど上向きやすいので、朝鮮半島でやるなら午後メインの時間配分を考慮するといいだろう。
釣り台を置ける場所は少なめ
ポイントは無数と言っていいほどあるが、釣り台を置きやすいポイントは限られる。車を北側エン堤裏側の駐車場に停めたとするなら、そこからカートなどで荷物を転がして南へ遊歩道を進み、獣道のような入口から入っていくと数本の分かれ道の先にポイントが見えてくる。
マムシ注意の看板があり、また一部イノシシの踏み跡なども散見されるほどワイルドなエリアなので、歩行には細心の注意を払って進んでいただきたい。

なおメジャーポイントの1つである神社前桟橋は現在、使用中止となっている。再開のメドは今のところなく、人気ポイントの1つがなくなってしまったのは残念だ。再開には水位を大幅に下げたうえでの工事となるため、関係者によって協議中とのこと。
釣り方とエサ
規定はなく、好みの釣り方でOK。ただし傾向として上層はエサ慣れした百戦錬磨が多く、釣り方にひと工夫が必要。底釣りのほうが魚のコンディションはいいと見受けられるが、すぐに上ずってくるので糸ズレアタリやスレが散発しやすい。つまり宙でも底でも、簡単には釣らせてくれない。
数釣りを極めたいならウドンやトロロを用いたセットの宙釣りに分があり、底釣りなら両ダンゴが強い。ただし水温がまだ低めの今の時期は、段差の底釣りが面白いかもしれない。夕方の好時合いであればこの限りでなく、両ダンゴの宙釣りも選択肢に入る。

仮に朝鮮半島に入釣したとするなら、お勧めは竿18尺以上の長尺を用いた両ダンゴの底釣りから始めたい。食い渋ったらグルテンセット、さらにドボンと変更すれば思わぬ食い渋りにも対抗できるだろう。