「あんぱんのあんこがない」 立維国そろって年金法案批判 「消えた年金」再現の思惑も

基礎年金部分の引き上げをカットされた法案が出てきたことで、野党が一斉に批判の声をあげています。

それが野党の役割ですからね、それはそれで良いのですが、「あんこ」とやらが入っている法案も入っていない法案も、どちらも駄目です。

基礎年金の引き上げは、厚生年金積立金の流用で行われる予定でした。将来もらえる年金が増えるからといって(それも厳密には怪しいが)、厚生年金に加入する現役世代・事業主の負担を増やすことを容認するべきではないと思います。

そして厚生年金流用部分(あんこ)がなくなったとしても、パートに対して加入拡大する(事業主負担が増える)・高所得者の負担を増やす制度設計はなくなっています。

低年金問題は解決できないけど、とにかく制度を延命させるために高所得者・事業主に負担を押し付ける唾棄すべき法案内容と言えます。

結局、あんこがあろうがなかろうが、今の制度で高齢者を支えようとすれば「誰か」が負担を取らざるを得ないのです。

それを現役世代や事業主に押し付けるのが、本当に正しいのですか?という問いから逃げてはいけないのだと思います。

支給年齢の大幅な引き上げや支給金額のカット、そして保険制度で運用される年金の仕組みそのものを見直していくこと。

今は与党批判をしておくことは良いと思うのですが、その先には超党派で年金制度を議論していく協議体ができることを期待したいです。

野田代表 立憲民主党HPより

編集部より:この記事は、前参議院議員・音喜多駿氏のブログ2025年5月17日の記事より転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方は音喜多駿ブログをご覧ください。