自然保護活動家はなぜヘビに食べられようとしたのか。人間を丸呑みできる大蛇に身を捧げた男の運命は――。

■大蛇に食べられようとした男

 世界中の動物の生息地と生態系を保護するために生涯を費やしてきたアメリカの自然保護活動家、ポール・ロゾリー氏はブラジル、インド、インドネシア、ペルーで野生動物を調査をしており、アマゾン原産のオオアナコンダなどのヘビの研究を何年も続けている。

 研究の一方でロゾリー氏は熱帯雨林をはじめとする野生動物の生息地を保護する活動にも取り組んでおり、人々の意識を高めるためにドキュメンタリー番組の企画に協力することを決意した。

 ディスカバリーチャンネルの自然ドキュメンタリー番組『イートン・アライブ(Eaten Alive)』では、番組の目玉として驚くべきことにオオアナコンダに人間が丸呑みにされる企画を盛り込み、ロゾリー氏は自身をこの企画に捧げることにしたのである。

 巨大なオオアナコンダはシカやジャガー、ブタといった哺乳類でも難なく捕食するといわれているだけに、人間を飲み込むことなどまさに朝飯前である。

 もちろん丸腰でこの貪欲なオオアナコンダに対峙したわけではない。

 ロザリー氏は蛇の牙が貫通しない特注のカーボンファイバースーツを着用し、飲み込まれた場合でも呼吸ができるように酸素供給装置が取り付けられ、常時監視できるようにマイクとカメラも取り付けられていた。

 オオアナコンダの食欲をかきたてるために、スーツにはブタの血液がたっぷりと塗られた。

生きたまま大蛇に食われる実験を敢行!自然保護活動家が挑んだ“狂気のドキュメンタリー”
(画像=画像は「LADbible」より,『TOCANA』より 引用)

 撮影が開始され、ロザリー氏が四つん這いでオオアナコンダに近づくと、大蛇はすぐに食いついてきたが、飲み込もうとはせずにロザリー氏の身体に巻きついて締め上げはじめたのだ。絞め殺してから食べようという目論見なのかもしれなかった。

 ロザリー氏はきつく締めつけられて動けなくなり、腕の骨が曲がるのを感じ、さらに締めつけられると骨が折れると思ったため、あえなくギブアップすることになり、撮影は中止された。

“企画倒れ”になってしまった撮影であり、番組の視聴者からは批判する声もあがっていたようだが、ロザリー氏はその後も野生動物の研究と自然保護活動を続けている。

 YouTubeやインスタグラムでも積極的に活動しており、最近ではアマゾンに赴き現地の映像をSNSに投稿している。

 ロザリー氏は野生動物の生息地を保護することと、人々に環境問題に関心を持ってもらうことに尽力している。

 先月には自分の顔の上を巨大なクモが這っている写真を投稿するなど、ロザリー氏は依然として“衝撃的ビジュアル”で人々の目を惹きつけているようだ。

文=仲田しんじ

提供元・TOCANA

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