仕事柄、様々な方から投資案件のご紹介をいただき、担当者の方と面談する機会があります。

初対面でお会いするときは、オフィスに伺うこともありますが、カフェで会ったりすることもあります。

案件に関するプレゼンテーションを1時間程度受けるパターンが多いですが、案件の内容以前の問題でプレゼンテーションに失敗してしまう人が多いのがとても残念に思います。

まずプレゼンテーションで1番大切なのは、説明をする相手に得な話であることを実感してもらうことです。

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そのためには、1番最初にこのプレゼンテーションを聞くことでどんなメリットがあるかを明快に示す。そのことで冒頭から興味を持ってもらうことができ、話に引き込むことが可能になります。

マクロ経済や世界の政治経済の情勢などの一般的な情報から説明を始める人がいますが、一般論を説明されてもあまり興味が湧きません。

そして次に大事な事は、メリットだけではなく、リスクやデメリットも正直に説明することです。

良いことばかりを話している人は逆に怪しまれて信用されません。

投資案件であればリターンがある話には必ずリスクがあります。それを誤魔化すのではなく、クリアにわかりやすく提示してもらえれば、逆に信頼感が高まるのです。特に相手が気になりそうなポイントを先回りして説明してもらえると「わかっている人だな」と思われて信頼感がグッと高まります。

そして、セールスの場合は強引に話をまとめようとすると逆にマイナスになります。

プレゼンテーションが終わってからすぐに何度もメールで営業をかけてきたりされると、販売状況が芳しくないのではないかと思われてしまいます。

営業とは、相手にどれだけメリットを感じてもらえるかが勝負です。そのためには曖昧で不正確な情報ではなく、具体的で客観性のある情報をロジカルに組み立てる。それによって強い納得感を持ってもらうことが可能になります。