本記事では、中小企業向け請求書発行システムの選び方と人気10製品を徹底比較します。インボイス制度や電子帳簿保存法に対応した最新システムの機能、料金、連携性を詳しく解説。手作業やExcelでの請求書管理から脱却し、作成から送付、入金管理までをデジタル化して業務効率を大幅に向上させましょう。

請求書発行システムとは?

請求書発行システムの概要
請求書発行システムとは、企業が取引先に対して行う請求書関連業務(作成、送付、管理)を効率化・自動化するソフトウェアやクラウドサービスです。主に「オンプレミス型」と「クラウド型」があり、中小企業ではクラウド型が主流です。クラウド型には、初期コストが低く法改正対応が自動でされるという特徴があります。

請求書発行システムを用いることで請求書作成だけでなく、送付、保管、入金管理、会計連携までをカバーし、バックオフィス業務全体の生産性を向上することが期待されます。

従来までの請求書発行における課題
従来の請求書管理方法(手作業やExcel)には、以下のような課題があります。

手入力、印刷、封入、発送などの作業に膨大な時間と手間がかかる
タイプミス、計算間違い、請求漏れなどのヒューマンエラー
取引件数増加に伴いファイル管理が煩雑化
紙代、印刷代、郵送費などのコスト
請求ステータスの追跡や情報共有、承認プロセス管理が困難
物理的作業が必要でリモートワークの妨げに
中小企業では限られた経理人材がこれらすべての課題に対応する必要があり、結果として高度な財務分析や戦略的資金計画といった本来の付加価値業務に集中できないジレンマが生じています。

請求書発行システムの主な機能
請求書発行システムの機能は年々進化しており、基本的な請求書作成から高度な分析機能まで幅広く存在します。最近では法改正対応やAI技術の活用などにより、多くの機能が登場しています。

請求書作成・送付の効率化
・テンプレートと自動計算機能による迅速な請求書作成
・関連書類(見積書・納品書・領収書)との連携とデータ流用
・電子送付と郵送代行の使い分けによる送付業務の簡素化

請求書・入金管理の自動化
・クラウド上での一元管理と検索機能によるペーパーレス化
・請求ステータスのリアルタイム追跡と可視化
・入金データ自動取得と消込機能による入金管理の効率化

会計・基幹システム連携
・会計ソフトへの売上仕訳自動連携による二重入力の排除
・販売管理システムやCRMなど他システムとのデータ連携
・分析レポート機能によるキャッシュフロー管理の強化

請求書発行システムを選ぶ際のポイント
法令対応と請求業務の効率化レベル
請求書発行システムを選ぶ際、法令対応と業務効率化のレベルはそれぞれコンプライアンスと経理業務の質を左右する重要な指標です。インボイス制度と電子帳簿保存法への対応不足は、税務調査での指摘や取引先からの信頼低下につながる可能性があります。

・インボイス制度・電子帳簿保存法に確実に対応しているか(JIIMA認証の有無も確認)
・請求書作成から送付までの作業をどこまで自動化できるか
・入金消込や督促など請求後の業務も効率化できるか
・定期請求の自動化や一括発行に対応しているか

会計・販売管理システムとの連携性
請求書発行システムの効果を最大化するには、既存の会計ソフトや販売管理システムとの連携が大切です。システム間の連携により、二重入力の排除や転記ミスの防止など、得られる効果は大きく上がります。特に中小企業では、システム連携により限られた人的リソースを有効活用することが求められます。

・利用中の会計ソフトと連携し、仕訳作成を自動化できるか
・連携の深さ(単純なデータ出力か、リアルタイム連携か)
・販売管理システムなど他の業務システムとも連携できるか
・売掛金管理や入金予測など財務分析にも活用できるか

導入・運用のしやすさとコスト
請求書発行システムの導入効果は、実際の運用のしやすさとコストパフォーマンスに大きく左右されます。使いづらいシステムは定着率が低下し、期待した効果が得られない恐れがあります。また、表面上の月額費用だけでなく、総コストの観点から適切な選択をすることが重要です。

【2025年版】おすすめ請求書発行システム10選

楽楽明細

請求書発行システムを徹底比較!中小企業向けに選ばれている人気10製品を紹介【2025年版】
(画像=出典:公式サイト、『Business Journal』より 引用)

「楽楽明細」は、請求書などの帳票をWEB上で発行し自動で取引先に届けるクラウド型電子請求書発行システムです。「印刷・三つ折り・封入・発送」といった手作業による帳票発行業務をゼロにできる点が特長です。作業時間の削減だけでなく、紙代や郵便代といったコスト削減も期待できます。

電子請求書発行システムにおいてシェアNo.1*を獲得しており、累計導入社数は12,000社以上。帳票発行に特化した機能と丁寧なサポート体制により、システムが苦手な方でも簡単に利用できます。

*デロイト トーマツ ミック経済研究所「クラウド帳票発行サービスの市場の実態と展望」(ミックITリポート2025年3月号:https://mic-r.co.jp/micit/2025/)

主な機能と特徴

  1. 多様な帳票発行と柔軟な送付方法:請求書、納品書、支払明細など多種類の帳票発行に対応。既存レイアウトの再現も可能です。発行した帳票は、WEBダウンロード、メール添付、郵送代行、FAX送信など取引先に応じて送付方法を選択できます。郵送代行は1通から依頼可能で、1通あたり198円~(税抜、別途月額費用)です。

2.外部システムとの連携:基幹システムや販売管理システムとのAPI連携に対応し、帳票データや顧客データをCSV/PDF形式で自動連携・取り込みができます。既存システムのデータを活用して帳票発行できるため、手入力ミスを削減し業務効率化を図れます。同社の「楽楽販売」をはじめ、様々なシステムとの連携実績があり、決済システムとの連携も可能です。

3.法制度への確実な対応:インボイス制度に対応し、既存データをアップロードするだけで既存レイアウトを保ちながらインボイスが発行できます。電子帳簿保存法の要件もすべて満たし、JIIMA認証も取得済みです。

料金の目安とプラン

初期費用 100,000円(税抜)※カスタマイズ費用は別途
月額費用 25,000円~(税抜)
課金体系 帳票発行件数や利用機能に応じた従量課金制

編集部からのコメント(おすすめの企業タイプ) 紙ベースでの帳票発行業務に時間・コストがかかっている企業に最適です。印刷・発送作業の負担軽減と関連コスト削減を目指す企業、特に郵便料金値上げの影響が大きい企業におすすめです。

複数種類の帳票をまとめて電子化・管理したい企業、既存システムからデータを取り込んで効率的に帳票発行したい企業にも向いています。取引先ごとに送付方法を選べる柔軟性も魅力です。

マネーフォワード クラウド請求書

請求書発行システムを徹底比較!中小企業向けに選ばれている人気10製品を紹介【2025年版】
(画像=出典:公式サイト,『Business Journal』より 引用)

マネーフォワード クラウド請求書は「作成・送付・保管まで一元管理で効率化」をコンセプトとした見積・納品・請求書作成ソフトです。各種帳票の作成から管理までをクラウド上で一元管理でき、従来の紙やExcelでの請求業務と比較して効率化とコスト削減ができます。

煩雑な請求業務をテンプレートや自動連携機能で効率化し、バックオフィス業務の負担を軽減。同社の会計ソフトや経費精算システムなど、他のクラウドサービスとの連携に強みがあります。

主な機能と特徴
1.直感的な帳票作成機能:テンプレートを使って各種帳票を簡単作成。フォームに沿って入力するだけで、取引先選択や様々な税率に対応した帳票が作成できます。インボイス制度にも対応し、リアルタイムプレビューや印影登録も可能。「見積書→納品書→請求書→領収書」の書類間変換もスムーズです。

2.柔軟な送付方法:作成した請求書は、PDFとして直接メール送信したり、ワンクリックで郵送代行サービスを利用したりできます。メール送信履歴により送信忘れの防止も可能です。郵便料金値上げに対応した電子化コスト削減や、定期発行請求書の自動作成機能もあります。

3.入金管理と会計連携:請求書ステータス(下書き、送付済み、入金済み)の一覧確認で請求漏れを防止。「マネーフォワード クラウド会計」との連携で請求書情報が自動反映され、売掛金仕訳が効率化できます。未入金残高と内訳がわかる回収消込表機能も搭載しています。電子帳簿保存法にも対応し、クラウドBoxとの連携で法令準拠の電子保存も可能です。

料金の目安とプラン

初期費用 0円
月額費用 ・スモールビジネスプラン(3名以下):2,980円~ (税抜、年額プラン) ・ビジネスプラン(4〜50名):4,980円~ (税抜、年額プラン) ・大企業向け:要問い合わせ
課金体系 利用者数に応じた段階的料金、4名以上は追加300円/月

編集部からのコメント(おすすめの企業タイプ) 紙やExcelでの請求書作成・管理に限界を感じている中小企業に最適です。特に同社の他バックオフィスサービスを利用中または検討中の企業はデータ連携の相乗効果が期待できます。インボイス制度や電子帳簿保存法対応が必要な企業、郵送コスト削減・ペーパーレス化を進めたい企業にも適しています。請求業務と関連する会計・経費精算などを含めた全体効率化を目指す企業にも向いています。

初期費用なしで明確な料金プランが設定されており、導入しやすいシステムです。

freee請求書

請求書発行システムを徹底比較!中小企業向けに選ばれている人気10製品を紹介【2025年版】
(画像=出典:公式サイト,『Business Journal』より 引用)

freee請求書は、無料で請求書作成が可能なクラウド請求書ソフトです。インボイス制度や電子帳簿保存法に対応し、経理業務の負荷軽減に役立ちます。現在の請求書フォーマットをそのまま電子化でき、発行から送付、入金消込まで自動化できるのが特徴です。freee会計アカウントがなくても利用開始できます。

主な機能と特徴
1.既存システム連携と柔軟なフォーマット:基幹システムや販売管理システムを変更せず、出力したCSV/PDFデータをアップロードするだけで電子化が可能です。現在の請求書フォーマットを再現でき、業種独自のレイアウトにも対応するため、取引先への影響を最小限に抑えられます。

2.多様な送付方法と状況可視化:メール送信と郵送代行から選択でき、郵送代行で印刷・封入・投函の手間を省けます。また、送付した請求書が取引先によってダウンロードされた日時を確認できる機能があり、未入金リスクの低減が見込まれます。即時送信、予約送信、修正発行・再送信にも対応しています。

3.入金消込・仕訳自動化:請求書発行で債権管理を自動化し、銀行口座からの入金明細取得で入金消込を自動化。会計システム連携で勘定科目の推測や仕訳自動作成が可能です。freee会計との連携で入金ステータス管理や仕訳登録も自動化できます。

料金の目安とプラン

初期費用 0円
月額費用 ・無料プラン:0円(月10通まで、1~3ユーザー) ・スタンダードプラン:1,980円/月(税抜、年払い)+送信料金 ・アドバンスプラン:10,000円/月(税抜、年払い)+送信料金
課金体系 基本料金+送信料金(一括発行)の合算、送信件数による従量課金

編集部からのコメント(おすすめの企業タイプ) 無料で請求書発行を試したい個人事業主や小規模企業、月50件以上の請求書発行がある企業、現在のフォーマットを変えずに電子化したい企業におすすめです。既存システムを変更せず請求書業務だけを効率化したい企業、入金確認・消込や仕訳入力を自動化したい企業(特にfreee会計利用企業)、モバイル端末からの操作を重視する企業にも適しています。

インボイス制度や電子帳簿保存法対応も万全で、段階的に機能拡張できる料金体系が魅力です。

ジョブカン見積/請求書

請求書発行システムを徹底比較!中小企業向けに選ばれている人気10製品を紹介【2025年版】
(画像=出典:公式サイト,『Business Journal』より 引用)

ジョブカン見積/請求書は、「かんたん作成・送付・管理!」をコンセプトに、請求業務の効率化と「脱Excel」を目指すクラウド請求書発行システムです。誰でも簡単に、キレイな見積書や請求書をクラウド上で作成・管理できるのが特徴です。

紙に書き込むような感覚で操作でき、ペーパーレス化の促進を見込めます。売上管理の自動化機能も備わっており、手作業やExcelでの管理からの移行を支援する設計となっています。

主な機能と特徴
1.多様な帳票の簡単作成と一元管理:見積書、請求書、納品書、領収書、合計請求書など多彩な帳票作成に対応。直感的な操作画面と5種類のテンプレートにより、専門知識がなくても帳票作成が可能です。クラウド上での一元管理により、物理的な保管スペースが不要となり、管理コストの削減につながります。合計請求書(月締め請求書)も複数データからワンクリックで作成でき、従来の集計・作成時間と比較して大幅な短縮が可能です。

2.請求業務を効率化する送付・管理機能:作成した見積書や請求書は操作画面から直接メール送信でき、送信後の書類閲覧状況も確認できます。「作成済」「送付済」「受注済」などのステータス管理機能で対応状況の可視化が容易になります。複数ユーザーでの利用時には情報共有がしやすく、申請/承認ワークフローにより社内承認プロセスがシステム上で完結します。

3.売上・売掛金管理と会計システム連携:請求書や納品書から入金伝票を作成する機能があり、売掛金の消込作業が効率化されます。売掛残高一覧表や得意先元帳などのレポート機能で、請求金額、入金金額、残高を期間別・得意先別に確認できます。ジョブカン会計との連携により、納品書や入金伝票のデータをスムーズに会計システムに取り込むことが可能で、二重入力の手間が省けます。

料金の目安とプラン

料金 要問い合わせ

編集部からのコメント(おすすめの企業タイプ) クラウド上での一元管理でペーパーレス化を進めたい企業、メール送付効率化や送信状況可視化を重視する企業、社内情報共有や承認ワークフローのシステム化を求める企業に向いています。ジョブカン会計など他のジョブカンシリーズ利用企業はシームレスな連携が可能で、「使いやすさ」を重視した請求業務のデジタル化を実現できます。

Misoca(ミソカ)

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(画像=出典:公式サイト,『Business Journal』より 引用)

Misoca(ミソカ)は、弥生株式会社が提供するクラウド請求書作成ソフトです。見積書、納品書、請求書、領収書などの帳票作成から発行・管理までを効率化できる仕組みとなっています。特に請求業務のペーパーレス化を支援し、インボイス制度や電子帳簿保存法といった最新の法令にも対応している点が特徴です。

主な機能と特徴
1.多様な帳票のかんたん作成とカスタマイズ:請求書、見積書、納品書、領収書、注文書などの各種帳票をテンプレートから作成できます。請求書は14種類のテンプレートから選択可能で、自社ロゴや印影の設定にも対応。定期的な請求書は自動作成予約や自動メール送信機能で作成漏れや請求漏れを防止できる仕組みがあります。一度登録した取引先情報は次回から選択するだけで入力でき、データ入力の工数削減につながります。

2.効率的な帳票送付・発行機能:作成した帳票はワンクリックでPDF発行・ダウンロードが可能です。メール送信機能でPDFデータを安全に送付できるほか、印刷から発送までを依頼できる郵送機能も用意されています。スマートフォンやタブレット対応の専用アプリも提供されており、外出先やテレワーク環境でも請求業務が可能です。

3.会計ソフト連携と資金繰り・回収支援:弥生製品をはじめ、freeeやマネーフォワードクラウド会計・確定申告などの主要会計ソフトと連携し、請求データの自動取込や仕訳の自動化が可能です。これにより請求業務と記帳作業の両方の効率化が図れます。「弥生 請求書カード払い」「フリーナンス for弥生ユーザー」などの資金繰り改善サービスや、「Misoca口座振替サービス」「Misoca回収保証」「Misocaペイメント」といった代金回収支援サービスも併用できる仕組みとなっています。

料金の目安とプラン

初期費用 0円
月額費用 ・無料プラン:0円(月10通まで) ・プラン15:月15通まで(初年度無償キャンペーンあり) ・プラン100:月100通まで(初年度無償キャンペーンあり) ・プラン1000:月1,000通まで(初年度無償キャンペーンあり)
課金体系 請求書発行枚数に応じたプラン制

編集部からのコメント(おすすめの企業タイプ) Misocaは請求書作成枚数が少ない個人事業主や小規模法人に最適です。月間10通までの永年無料プランがあり、コスト重視で効率化を図れます。インボイス制度や電子帳簿保存法対応を進めたい企業にも適しています。

主要会計ソフトとの連携機能があり、特に弥生製品ユーザーは親和性が高いでしょう。外出先やリモートワーク環境での業務遂行ニーズがある企業や、複数担当者での請求業務管理が必要な組織にも適しています。資金繰りや売掛金回収に課題を感じている企業には、付随する回収支援サービスが役立つ可能性があります。

Bill One債権管理

請求書発行システムを徹底比較!中小企業向けに選ばれている人気10製品を紹介【2025年版】
(画像=出典:公式サイト,『Business Journal』より 引用)

Bill One債権管理は、Sansan株式会社提供のクラウド請求書発行サービスです。請求書発行から入金消込までの業務課題を一元的に解決するシステムで、多様な形式の請求書をオンラインで一括発行する機能があります。請求・入金情報のリアルタイム照合による消込自動化が特徴で、月次決算の早期化を支援する設計となっています。

主な機能と特徴
1.多様な請求書の一括オンライン発行:様々な形式の請求書をオンラインでまとめて作成・発行できる仕組みです。複数テンプレートの作成・保存が可能で、メールや郵送代行での送付方法も選択できます。郵送からメール送付への移行でコスト削減効果が見込め、発行状況や特にメール送付した請求書の開封状況の確認機能も備わっています。請求書以外の関連ファイルの添付送信も可能です。

2.入金消込の自動化:請求先ごとに自動でバーチャル口座が付与され、入金情報自動取得と入金消込の自動化を実現する仕組みとなっています。リアルタイム更新される入金・請求情報の自動照合機能と合算入金の自動特定機能により、従来のアナログ作業と比較して大幅な工数削減が可能です。

3.請求・入金情報の一元管理:請求情報と入金情報がBill One上で一元管理され、滞留債権の可視化につながります。請求書発行担当者と入金消込担当者など、債権管理関係者間で情報共有が容易になる設計です。未回収債権の一覧表示やCSV出力機能、発行済み請求書へのコメント機能、支払いリマインドメールの一括送付機能なども搭載されています。インボイス制度や電子帳簿保存法に対応し、特に電子帳簿保存法の「真実性」「可視性」要件確保に対応した設計となっています。

料金の目安とプラン

初期費用 要問い合わせ
月額費用 要問い合わせ(年額利用料を個別設定)
課金体系 1年間の請求書発行枚数に応じた年額課金(ユーザー数による追加料金なし)

編集部からのコメント(おすすめの企業タイプ) Bill One債権管理は請求書発行・入金消込業務の効率化を求める企業に適しています。紙やExcelなどアナログ方式からのデジタル移行を進める企業や、月次決算の早期化を目標とする組織に有効です。請求発行部門と入金消込部門間の連携強化や、債権管理情報の一元化ニーズがある企業にもメリットがあります。

ERPやワークフローシステムとの連携による業務効率化を検討している企業、特に入金消込の自動化と請求・入金情報のリアルタイム可視化を重視する組織に適したシステムといえます。

invox発行請求書

請求書発行システムを徹底比較!中小企業向けに選ばれている人気10製品を紹介【2025年版】
(画像=出典:公式サイト,『Business Journal』より 引用)

invox発行請求書は、請求書の発行から入金消込までの一連の業務を自動化できるクラウド請求書発行システムです。紙での郵送と電子メール送付の両方に対応し、インボイス制度や電子帳簿保存法といった法改正にも対応しています。請求書だけでなく、見積書、納品書、支払通知書など様々な書類を自由なレイアウトで発行でき、低コストで継続利用できることが特徴です。

主な機能と特徴
1.請求データ取込から書類発行までの自動化:CSVファイル取込、支払通知書や販売管理システム出力PDFからのデータ化、定期的な請求書の自動生成機能などが用意されています。取込データからインボイス制度対応請求書や売上計上仕訳の生成が可能です。請求書は自由なレイアウトのカスタマイズに対応し、見積書、納品書、支払通知書など多様な書類発行が可能です。手入力や転記作業の削減による業務効率向上が期待できます。

2.多様な送付方法への対応:作成書類は得意先の希望に合わせた方法(電子メール、郵送、FAXなど)での一括送付が可能です。販売管理システム出力PDFの請求単位分割・押印・データ化機能も備えています。手作業での送付作業削減により、送付業務全体の効率化につながります。

3.入金消込自動化と会計システム連携:オンラインバンクからの入金明細データ取込と請求データとの自動照合による入金消込機能があります。未入金先への督促メールの自動送信も可能です。売上計上仕訳や入金消込仕訳は会計システムと連携して計上処理まで自動化でき、経理部門の負担軽減と正確性向上が期待できます。

料金の目安とプラン

初期費用 0円
月額費用 ・フリープラン:0円(月15件まで) ・ミニマムプラン:1,980円(税込2,178円)+データ処理料金 ・ベーシックプラン:9,800円(税込10,780円)+データ処理料金 ・プロフェッショナルプラン:29,800円(税込32,780円)+データ処理料金
課金体系 基本料金+データ処理料金(1件50円)の合算

編集部からのコメント(おすすめの企業タイプ) invox発行請求書は請求書発行から入金消込までの一連業務自動化を検討する企業に適しています。多様な書類を柔軟なレイアウトで発行したいニーズや、取引先ごとに異なる送付方法への対応が必要な企業、特に郵送代行による手作業削減を目指す組織に向いています。

インボイス制度・電子帳簿保存法対応や既存システムデータの活用を検討している企業にもメリットがあります。初期費用ゼロ・ユーザー数無制限の料金体系は費用対効果を重視する企業に適しており、特に少人数組織での業務効率化に有効といえるでしょう。

MakeLeaps(メイクリープス)

請求書発行システムを徹底比較!中小企業向けに選ばれている人気10製品を紹介【2025年版】
(画像=出典:公式サイト,『Business Journal』より 引用)

MakeLeaps(メイクリープス)は、クラウドベースの請求管理サービスで、見積書・発注書・納品書・請求書など10種類の書類作成から送付、入金管理までを一元化できる請求書発行システムです。請求業務の効率化、ペーパーレス化、コスト削減を目的としており、直感的な操作性と高いカスタマイズ性が特徴です。

主な機能と特徴
1.多様な書類作成・管理と法令対応:見積書、請求書、納品書、領収書など10種類の書類をクラウド上で作成・一元管理できます。書類ごとのフォーマットを統一させることで保管方法の混乱を防ぎ、テンプレートを活用した作成が可能です。また、JIIMA認証を取得し電子帳簿保存法の法的要件も満たしているため、法令対応の安心感があります。作成した書類はワンクリックで他の書類形式への変換も可能です。

2.多彩な送付方法とセキュリティ対策:作成書類はワンクリックで送付でき、郵送代行、セキュア送信(電子メール)、Web取引ポータル、Peppol送信の4種類から選択可能です(プランによる)。郵送代行は印刷から封入、投函までを自動化し、セキュア送信ではSSL暗号化や閲覧パスワード設定でセキュリティを確保、受取側の参照状況確認や誤送信時のキャンセル機能も備わっています。

3.入金管理と外部システム連携:銀行口座との連携で入金情報を自動取得し入金消込作業を効率化できます。一度の消込で振込名義や摘要との適合を学習し、次回以降の自動マッチングをサポート。API連携やCSV/Excelデータのインポート・エクスポートにも対応し、既存システムや会計ソフトとの連携でデータ転記の手間を省けます。Salesforce連携版も提供されています。

料金の目安とプラン



初期費用 0円
月額費用 ・無料プラン:0円(取引先3社、ユーザー1人まで) ・個人プラン:1,000円/ユーザー(取引先10社、3人まで) ・法人プラン:1,300円/ユーザー(従量課金) ・エンタープライズプラン:33,000円/社(無制限)
課金体系 利用プランとユーザー数・取引先数に応じた従量課金

編集部からのコメント(おすすめの企業タイプ) MakeLeapsは、紙やExcelでの請求業務効率化を求める中小企業や、ITリテラシーに自信がない従業員が多い組織に最適です。直感的な操作性と充実したサポート体制により、導入ハードルが低い点が特徴です。

多様な送付方法を使い分けたい企業や、既存システムとの連携を重視する組織、特にSalesforceユーザーには専用連携版もあり適しています。小規模から中堅企業まで幅広く対応できる柔軟なプラン設計も魅力といえるでしょう。

バクラク請求書発行

請求書発行システムを徹底比較!中小企業向けに選ばれている人気10製品を紹介【2025年版】
(画像=出典:公式サイト,『Business Journal』より 引用)

バクラク請求書発行は、基幹システムや現行業務を変更せずに帳票の「作成」「送付」「管理」を電子化できるクラウドシステムです。AIを活用した入力レスな経費精算や自動化された請求書処理などの機能が、バクラクシリーズの一つとして提供されています。業務効率化とペーパーレス化を同時に推進する設計で、直感的なUIと幅広い機能がシームレスに連携しています。インボイス制度や電子帳簿保存法にも対応したシステムで、シリーズ累計15,000社の導入実績があります。

出典:Bakuraku、「請求書発行・請求書受取システム【バクラク請求書発行】」、

主な機能と特徴
1.多様な帳票作成と柔軟なレイアウト設定:請求書、納品書、支払明細書、領収書などの多彩な帳票をWeb上で作成・発行できます。発行件数が多い場合はCSV・PDFのインポートで一括作成が可能で、イレギュラーな書類も個別に対応できます。既存の帳票フォーマットを再現できるレイアウト設定機能により、基幹システムやExcelで作成している現行の帳票レイアウトをそのまま電子化でき、業務プロセスの大幅な変更が不要となっています。書類項目も業務フローや取引形態に合わせてカスタマイズできます。

2.効率的な送付手段と郵送代行:作成した書類はメールやURL共有で電子送付でき、郵送が必要な場合は印刷・封入・投函を代行する機能も利用可能です。電子送付と郵送の取引先が混在していても、送付方法を指定して一度に発行できるため、取引先ごとに専用ポータルを提供することで過去書類の確認やダウンロードも簡単になります。

3.法令対応と内部統制の強化:電子帳簿保存法とインボイス制度に標準対応しており、インボイス制度準拠の適格請求書作成・交付やインボイス番号の自動確認機能も搭載されています。書類種別ごとの権限管理機能や発行前の申請・承認ワークフロー機能により、機密情報の保護や内部統制の強化が図れます。

料金の目安とプラン

料金 要お問い合わせ

編集部からのコメント(おすすめの企業タイプ) バクラク請求書発行は、紙での帳票作成や郵送業務に課題を感じている企業、既存業務フローを大きく変えずにシステム導入したい企業に適しています。特に独自項目や複雑なレイアウトを持つ帳票を現形式のまま電子化したいニーズに応えます。

複数拠点で帳票発行を行う組織や、書類の一元管理が必要な企業、インボイス制度・電子帳簿保存法対応や内部統制強化を進めたい企業にも有効です。カスタマイズ性の高さと既存業務との親和性を重視する企業におすすめです。

請求QUICK

請求書発行システムを徹底比較!中小企業向けに選ばれている人気10製品を紹介【2025年版】
(画像=出典:公式サイト,『Business Journal』より 引用)

請求QUICKは、請求書の発行から入金消込、仕訳作成、さらに請求書の買取(オンラインファクタリング)までを一つのシステムで完結できるクラウド型請求書発行システムです。経理業務における「ウッカリ」を減らし、より「スッキリ」と働けるよう設計されています。特に中小企業の経理担当者の負担やフラストレーション解消を目指して開発された、「経理のための業務効率化ツール」としてのポジショニングが特徴です。

主な機能と特徴
1.請求書作成・発行の効率化とミス防止:初期設定不要で直感的に請求書を作成できるシステムで、スポット取引でもすぐに利用可能です。作成と同時にマスタ登録される効率的な仕組みを採用しており、会社ロゴや印影設定、レイアウト変更も自由にカスタマイズできます。定型請求書は作成予約機能で自動作成されるため作成漏れを防止でき、CSVアップロードによる一括作成や郵送代行機能も備わっているため、ペーパーレス化やリモートワーク推進にもつながります。

2.経理業務の自動化:入金消込機能ではインターネットバンキングの入出金明細を自動取得し、請求データとの照合が効率化できます。無料でワンクリック消込も可能な点が特徴で、主要会計ソフト向けCSV形式仕訳データの自動作成・出力機能も備えています。未入金管理や督促メール機能も搭載されており、特に少人数経理体制の中小企業の負担軽減に役立ちます。

3.BtoB特化の決済・資金繰り支援と法制度対応:BtoB取引専用のクレジットカード決済機能「クレカQUICK」や、発行済み請求書を最短2営業日で資金化できるオンラインファクタリングサービス「入金QUICK」も利用可能です。電子帳簿保存法とインボイス制度に標準対応しており、法改正への対応負担を軽減できる設計になっています。

料金の目安とプラン

初期費用 0円
月額費用 基本利用料0円(無料プラン)
課金体系 ・請求書発行:月50通まで無料、51通目以降30円/通
・郵送代行:285円/通
・AI-OCR:月50枚まで無料、以降50円/枚
・銀行明細取得:月30回まで無料、以降300円/30回

編集部からのコメント(おすすめの企業タイプ) 請求QUICKは請求業務効率化を図りたい中小企業、特に手作業ミス削減や業務の属人化解消を目指す企業に適しています。インボイス制度・電子帳簿保存法対応、BtoB取引でのクレジットカード決済対応を検討している組織にも有効です。

月額無料・従量課金制の料金体系は導入コスト抑制企業や発行数が少ない企業に最適で、郵送代行機能によるペーパーレス化やリモートワーク推進ニーズにも応えます。資金繰り改善のためファクタリング活用を検討する企業や、直感的UIで操作性を重視する組織にもおすすめです。

一覧表で比較!請求書発行システムの機能・価格・対応範囲の違い

製品名 初期
費用
月額
費用
インボイス
制度対応
電子帳簿
保存法対応/
JIIMA認証
会計ソフト連携 モバイル
対応
楽楽明細 100,000円 25,000円~ 勘定奉行、弥生、MFクラウド、freee、PCA など
マネーフォワード クラウド請求書 0円 2,980円~ マネーフォワード クラウド会計
freee請求書 0円 0円~ freee会計
ジョブカン見積/請求書 要問い合わせ 要問い合わせ ジョブカン会計
Misoca(ミソカ) 0円 0円~ 弥生製品、freee、MFクラウド会計など
Bill One(発行機能あり) 要問い合わせ 要問い合わせ 勘定奉行、弥生、MFクラウド、freee、PCA など
invox発行請求書 0円 0円~ 複数の会計システム
MakeLeaps(メイクリープス) 0円 0円~ 勘定奉行、弥生、MF、freee、PCA など
バクラク請求書発行 要問い合わせ 要問い合せ 勘定奉行、弥生、マネーフォワード クラウド、freee、PCAなど
請求QUICK 0円 0円~ 主要会計ソフト

請求書発行システムに関するよくある質問
Q: Excelで請求書を作成・管理するのと比べて、システムを使う主なメリット・デメリットは何ですか?
A: メリットは作成効率化、送付自動化、入金管理効率化、法令対応の確実性です。デメリットは月額費用、導入時の学習コスト、業務フロー変更の可能性です。発行枚数が多い企業では長期的にコスト削減と効率化が期待できます。

Q: 中小企業や個人事業主でも、請求書発行システムを導入するメリットはありますか?
A: 作成時間短縮、請求漏れ防止、発送作業省力化、入金管理効率化などのメリットがあります。少量発行向けの無料プランも多く、インボイス制度・電子帳簿保存法対応機能も標準搭載されているため初期コストなしで法令対応も可能です。

Q: インボイス制度や電子帳簿保存法に対応する必要はありますか?
A: 課税事業者には必須です。システム導入により適格請求書要件の自動チェック、タイムスタンプなど電子帳簿保存法の複雑要件を自動対応できるため、専門知識がなくても法令遵守が容易になります。JIIMA認証取得システムであれば、より安心です。

Q: 操作は難しくないですか? パソコンが苦手でも使えますか?
A: 最近のシステムは直感的操作性を重視し、テンプレート選択や過去データコピー機能で簡単に作成できます。操作説明会やマニュアルも充実しており、スマホ対応システムも増加中です。無料トライアルで操作感を確認するのがおすすめです。

Q: 利用中の会計ソフトとの連携はどこまで自動化できますか?
A: 請求書発行時の売上仕訳自動生成や入金時の消込仕訳自動作成が可能です。同一メーカー製品間ではシームレスな連携が実現できますが、例外的取引では手動対応が必要な場合もあります。API連携とCSV連携があり、希望レベルに合ったシステム選択が重要です。

Q: クラウドにデータを預けることにセキュリティ面の不安があります。対策は十分ですか?
A: 主要システムではデータ暗号化、アクセス制限、多要素認証など対策が実施され、自社管理より高いセキュリティレベルが期待できます。ISMS認証やプライバシーマーク取得状況、バックアップ体制の確認をおすすめします。

Q: 月額費用以外に隠れたコストが発生する可能性はありませんか?
A: 初期設定費用、トレーニング費用、郵送代行料金、追加ユーザー費用、発行枚数従量課金、オプション機能費用などに注意が必要です。発行枚数・ユーザー数・必要機能を明確にして複数年での総コストを試算しましょう。

まとめ|自社に合った請求書発行システムの選び方
請求書発行システム選びで失敗しないための3つの重要ポイントをまとめました。

  1. 自社の請求書発行業務における課題を明確にする
    請求書発行システム導入の成否は、自社の課題を正確に把握することから始まります。どの業務プロセスに最も負担を感じているかによって、重視すべき機能が変わってきます。

    チェックポイント
    ・請求書作成・発行にかかる工数と人件費
    ・郵送コストや紙・印刷代などの直接経費
    ・インボイス制度や電子帳簿保存法への対応状況

  2. 現在利用中の会計・販売管理システムとの連携性を確認する
    既存システムとの連携がスムーズかどうかが、導入後の業務効率化効果を大きく左右します。二重入力を避け、データ連携による自動化を実現できるかがポイントです。

    チェックポイント
    ・利用中の会計ソフトとの連携方法(API/CSVなど)
    ・仕訳データや売掛金情報の自動連携レベル
    ・既存請求書フォーマットの継続利用可否

  3. 事業規模や業務プロセスに見合った機能とコストで選ぶ
    長期的な視点でのコスト計算と、自社業務フローに合った機能選定が重要です。無駄な機能に費用をかけず、必要な機能を確実に押さえましょう。

    チェックポイント
    ・月間発行枚数と料金体系(従量課金の仕組み)
    ・送付方法の選択肢(電子送付、郵送代行など)
    ・モバイル対応やサポート体制の充実度

    自社の最優先課題を明確にし、本記事で紹介した製品比較を参考に、自社の業種や規模に近い導入事例を持つシステムを中心に検討することが、最適な選択につながります。

    提供元・Business Journal

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