浦和への移籍を選んで迎えた今季は、開幕直後こそなかなかゴールに絡めず苦しんだが第8節の清水エスパルス戦で1ゴール1アシストを挙げると以降復調。ここまで2ゴール4アシストの活躍で新天地でも攻撃のキーマンとして躍動している。

圧巻のシュート技術や局面を打開するパスやドリブルと攻撃時の働きはもちろんのこと、豊富な運動量を活かした献身的な守備でも違いを見せつけられるのが魅力。すでに欠かせない選手の1人になっており、納得の存在感を放っていることから評価を文句なしの「5」とした。


金子拓郎 写真:Getty Images

MF金子拓郎

評価:★★★★☆

2023シーズン途中に北海道コンサドーレ札幌からクロアチアのNKディナモ・ザグレブへと期限付き移籍し、自身初の海外挑戦をスタートさせていたMF金子拓郎。そのシーズン、移籍するまでに札幌で挙げたゴールは8つ。アシストも4つとまさしく中心選手として活躍していたことからJリーグでの実績も申し分ない選手と言えよう。

そんな金子は今冬ベルギーのKVコルトレイクから浦和へと完全移籍で加入。ますますキレを増したドリブルを武器にここまで15試合とほぼ全試合に出場し、第12節のサンフレッチェ広島戦では自陣からのカウンターの場面で最後冷静にGKをかわしてのシュートで先制点をもたらし勝利の立役者となっている。今後も必ずや右サイドの主軸となるであろう働きをすでに示していることから評価を「4」とした。

ダニーロ・ボザ 写真:Getty Images

DFダニーロ・ボザ

評価:★★★★☆

2023シーズンの第一次マチェイ・スコルジャ監督体制と言えば、現在もチームの守備の中心であるDFマリウス・ホイブラーテンと昨季途中に移籍したDFアレクサンダー・ショルツを軸とした鉄壁の守備を武器に4位と上位着地に成功していたことが記憶に新しい。残念ながらショルツに加えDF明本考浩やDF酒井宏樹らの移籍により守備陣の顔ぶれは変化したが、今冬加わった新たな外国籍選手の存在が彼らの穴を埋めるものとなっている。