その結果、これまでの日系自動車産業の現地生産などで折角育ってきたタイのサプライチェーンにもほとんど仕事が回ってこないことになり、さらにその挙句、アメリカから36%という重い関税をかけられるという、まさに泣きっ面に蜂という状況なのである。
一方、前回「タイにも入り込む”中国禍”」と題してタイでの中国人の様々な悪行について書いたが、最近の調査によると、あちこちで違法行為ばかりする中国人たちに対し、タイ人の実に80%が警戒心や懐疑心を持つようになってきている。つまり、中国人嫌いが増えているのは日本だけではないのである。
従って、この辺でタイ政府もプラユット政権以来の親中政策を打ち切って、ベトナムのように中国にもの申す強い政府になることが、トランプ政権の圧力を軽減する一番の近道だと思うのだが。