アヌンナキ像に見る不可解なアイテムとその意味

 シュメールの遺物に描かれたアヌンナキの姿には、さらに不可解な特徴が見られる。1976年、作家ゼカリア・シッチンは、「地球年代記」シリーズの中でシュメールの粘土板を独自に解読し、アヌンナキは故郷の星に必要な金を採掘するために地球へやって来た異星人である、という説を発表した。この説の真偽はともかく、アヌンナキ像にはいくつかの共通した謎めいたアイテムが描かれている。

■カドゥケウスの杖の蛇

 古代バビロンではアヌンナキを表す言葉が「ドラゴン/大蛇」を意味したことは先に述べた。特に、アヌンナキの神エンキは「蛇の同胞団」に属していたとされ、そのシンボルはカドゥケウスの杖に絡みつく二匹の蛇だった。これは現代の医療のシンボルでもあるが、古代においてはアヌンナキの爬虫類的性質、人間のDNAとの関連(遺伝子操作?)、あるいは蛇が象徴する知識や霊的な知恵を示唆していたのかもしれない。

古代アヌンナキの謎「宇宙から来た爬虫類神」だったのか?神話の共通点と不可解なアイテム
(画像=画像は「Wikipedia」より,『TOCANA』より 引用)

■謎の「バッグ」

 アヌンナキ像の多くが、奇妙な「バッグ」のようなものを手にしている。シッチンらは、これを「生命の水」を入れた容器、あるいは遺伝子実験に用いた移動式の「遺伝子バンク」のようなものではないかと推測している。

古代アヌンナキの謎「宇宙から来た爬虫類神」だったのか?神話の共通点と不可解なアイテム
(画像=画像は「Anomalien」より,『TOCANA』より 引用)

■腕時計風の「ブレスレット」

 彼らの手首には、現代の腕時計によく似た装飾品が見られることが多い。単なるブレスレットと解釈されることもあるが、より高度な機能を持つ装置だったのではないかと考える研究者もいる。

古代アヌンナキの謎「宇宙から来た爬虫類神」だったのか?神話の共通点と不可解なアイテム
(画像=画像は「The Ancient Code」より,『TOCANA』より 引用)

■松ぼっくりのような物体

 多くのアヌンナキ像は、右手に「松ぼっくり」のようなものを持っている。一部の研究者、例えばデイヴィッド・ウィルコックらは、これが人間の脳にある「松果体」を象徴していると主張する。アヌンナキは松果体の潜在能力を引き出し、最大限に活用する方法を知っていたのではないか、というのだ。

古代アヌンナキの謎「宇宙から来た爬虫類神」だったのか?神話の共通点と不可解なアイテム
(画像=イメージ画像 Created with AI image generation (OpenAI),『TOCANA』より 引用)