アーサー・パパス監督 写真:Getty Images

 セレッソ大阪はU20日本代表FW北野颯太に海外移籍、オーストリア1部レッドブル・ザルツブルクからのオファーが報じられるなか、5月18日の明治安田J1リーグ第17節・川崎フロンターレ戦を前に、スコットランド1部セルティックに匹敵するほどの世界トップレベルのデータを叩き出している。

 国際サッカー連盟(FIFA)の関連調査機関である『CIESフットボール・オブザーバトリー(スポーツ国際研究センター)』は5月15日、世界60のリーグを対象とした「ボール保持時間1分あたりのパスプレーの強度の高さランキング」を公表。独自の指標に基づいて算出された数値をもとに、上位10クラブを紹介している。

 これによると、C大阪は「15.16」で6位にランクイン。日本代表MF旗手怜央、FW前田大然ら擁するセルティックが「16.38」で首位に立っているほか、浦和レッズ所属MFサミュエル・グスタフソンの古巣であるBKヘッケンが「14.86」で9位に食い込んでいる。

 また、オーストラリアのサッカー事情に精通しているジャーナリストのサシャ・ピサーニ氏は、CIESの公表データに反応。「アーサー・パパスは2025年、C大阪の監督に就任して間もないが、すでに彼の影響は明らかだ」とオーストラリア人指揮官の戦術が浸透している可能性を指摘している。

 C大阪所属選手では、北野がCIES公表の「アタッキングサードでのパス本数ランキング」でトップ10入り。欧州5大リーグやJリーグなど、世界55のリーグでプレーする23歳以下のミッドフィルダーを対象としたランキングで、能力値「28.4」の同選手が9位に名を連ねており、MFジャマル・ムシアラ(バイエルン・ミュンヘン)やMFジュード・ベリンガム(レアル・マドリード)らと肩を並べている。