
5月11日に国立競技場で開催されたJ1リーグ第16節鹿島アントラーズ対川崎フロンターレ戦(2-1)は、鹿島のホームゲームとしては過去最多の59,574人の観客数を記録した。
試合当日は、早朝から多くの鹿島サポーターが東京を目指して移動を開始。高速バス「かしま号」に乗車するための待機列が200人を超えていたとのSNS投稿や、茨城県潮来市にある水郷潮来バスターミナル(東関東自動車道・潮来インターチェンジ付近)では朝5時台の東京駅行き高速バスがすでにほぼ満席状態だったとの報告も見られ、臨時便の運行や他路線への振替乗車が行われるなど、交通機関は混雑を極めたようだ。
また、試合終了後の東京駅では、茨城方面への上野東京ラインや各方面への高速バスが鹿島サポーターで埋め尽くされるなど、帰路も混雑が続いた。このような大規模な移動は、今2025シーズン好調の鹿島人気とサポーターの熱意を感じるものであり、クラブとしても国立開催を通じてファン層の拡大を図る重要な機会となったようだ。
この試合は「THE国立DAY」として開催され、鹿島にとって3年連続の国立競技場でのホームゲームとなった。試合は、前半7分に川崎のDF佐々木旭が先制点を挙げるも、前半アディショナルタイムに鹿島のMF舩橋佑が同点ゴールを決め、後半65分にはFW田川亨介が逆転ゴールを決めて、最終的に2-1で鹿島が勝利を収めた。
鹿島は次節、17日にホームのカシマサッカースタジアムで清水エスパルスと対戦する。国立での勝利と大観衆の後押しの余韻を力に変え、ホームでの連勝を目指す。