マイクロソフトは、全従業員の3%未満にあたる約6000人の人員削減を発表し、その中で特に中間管理職の削減に重点を置いています。好調な業績にもかかわらず、人工知能(AI)やクラウドを軸とした新たな事業モデルへ移行する中で、意思決定の迅速化とコスト削減を図るため、従来の階層的な組織構造を見直しています。

Jean-Luc Ichard/iStock

具体的には、管理職1人あたりが担当する部下の数を増やすことで、管理層の数を減らす方針を明らかにしています。

これは、AIの導入により業務の可視化や進捗管理が容易になったことで、従来のような“中間”での調整役や報告業務を担う管理職の役割が不要になりつつあるためです。