「この山には、予測不可能で危険な力が働いている」。自称超常現象研究家はそう語る。多くのUFOハンターたちが、アメリカのとある謎多き山にエイリアンの秘密基地が隠されていると確信しているというのだ。
その山とは、アラスカにそびえる標高約2400メートルのヘイズ山。国内最大級の山の一つであり、氷に閉ざされた荒野に位置し、世界でも有数の著名な山として知られている。

一見したところ、特筆すべき点は何もないように見えるこの山。しかし、ヘイズ山は長年にわたり、驚くべきエイリアン陰謀説の対象となってきた。その理由は、ここ数年で報告された数々のUFO目撃情報にある。これらの主張は大きな関心を集め、Apple TVでは「ヘイズ山の秘密」と題されたミニシリーズが放送されるほどだ。さらに、旅行や超常現象をテーマにした番組で知られるアメリカの「トラベルチャンネル」も、YouTubeで「ヘイズ山麓のUFOを探して(Searching for UFO’s Beneath Mount Hayes)」という短編映画を公開している。
CIA機密文書が明かす「地球上のエイリアン基地」
この謎の発端は、歴史的なCIAの文書にあると言われている。それらの文書には、なんとエイリアンが地球上に秘密基地を運営している可能性が記されており、その場所として深海や人里離れた山脈などが挙げられていたというのだ。これらの文書はアメリカの情報公開法を通じて機密解除されたと報じられている。
そして驚くべきことに、一見何の変哲もないアラスカのヘイズ山が、スペインのモンテ・ペルディード山や、プエルトリコ沖やバハマ近海の海底基地と並んで、そのリストに名を連ねていたのだ。ある報告書は「地球外生命体関連基地の人員構成」と題され、この山をエイリアンが使用する「主要基地」であると指摘している。その理由は、ここで不可解な航空機が奇妙な動きをするという、数々の奇妙なUFO目撃情報が報告されているからだ。