外来種も含め、魚の存在自体が少なくなっていると感じるのはなぜか。思い浮かぶのは、以前も記事にした人の手による環境破壊。真面目な話、これが最大の要因なのではないかと筆者は思うのです。

交通のインフラ整備で釣り場が消えていたことを以前記事にしましたが、そういった事象を体験したことがある釣り人は少なからずいるのではないでしょうか?人の生活の利便性向上のためだと思うと仕方がないですが、それでもやるせない気分に筆者はなりました。

思い出してみれば、かつてブルーギルを釣っていた釣り場は水中に藻があり、岸際には植物が生い茂っていた場所でしたが、今ではコンクリートが大半を占めている川となっていました。

釣りの良き練習相手だった『ブルーギル』が減っている? 釣り人が感じる環境変化について護岸整備された小河川(提供:TSURINEWSライター・泉陽登)

魚と向き合う未来

外来種だけでなく、魚の数そのものが減っている現状にどう向き合えばいいのか。技術の進歩で人の生活が便利になるのはとてもいい事ですが、巻き添えで他の生物が住処を失うのはいかがなものかと。

筆者のエゴと言われてしまえばそれまでですが、やっぱり魚たちにはいつまでも元気に泳ぎ回っていてほしいと思うのです。この矛盾に対してどう向き合っていくのかを考えるのも、自然の中で釣りをする者として大事なことだと改めて感じました。

<泉陽登/TSURINEWSライター>