Q. 消費減税は金持ちほどメリットが大きいんですね?
はい、その通りです。消費税の減税は、一見みんなに平等なメリットがあるように見えますが、実際には高所得者ほど得をする仕組みです。
消費額が多い人ほど、税の割引額も多い消費税は「買い物の量や金額」に応じてかかる税なので、消費額の多い人ほど減税額も多い。 高所得者はたくさん消費するので、減税すればするほど得する金額も増える。
消費減税は「金持ち減税」
消費税もVATも流通のすべての段階にかける公平な税なのに、食品だけ税率ゼロにすると既得権ができ、政治的なロビー活動でゆがみが大きくなります。イギリスでは1973年にVATの導入と同時にゼロ税率を決めたが、いまだに混乱が続いています。 しかも高級品ほど得になるので、低所得者への所得分配にはならない。実は食料品だけではなく、消費減税は金持ち減税なのです。 低所得者の支援が目的なら消費減税ではなく、低所得者に的をしぼった給付金のほうがましですが、今はインフレなので財政バラマキは好ましくない。