資産運用で一番大切なのはアセットアロケーションという考え方に基づき40年近く自分自身の資産を増やしてきました。
アセットアロケーションが難しいのは、正解が無いことです。その人の年収、資産規模、家族構成といった外的要因だけではなく、性格、人生の目標といった違いからもアセットアロケーションは変わってきます。
さらに、同じ人であっても環境が変化したり、年齢を重ねればアセットアロケーションを変えていく必要性が出てきます。
高齢になればなるほどリスクの取り過ぎにならないように高リスク資産を減らしていくべきだと考えます。
具体的には私のように60代になると株式のような変動率の高いキャピタルゲイン型の資産の比率を減らし、債券や不動産のような変動率の低いインカムゲイン型の資産へシフトしていくべきです。
また、シニアになると人生の残り時間も気にする必要があります。
不測の事態がいつ起こるかはわかりませんから、事前に準備をしておく必要があります。
例えば、残された人たちに資産の全貌がわかるようにしておくこと、相続が発生した場合の手間と税金をなるべく軽減できるように準備しておくことなどは必須です。
と偉そうに書いてはいるものの、私自身の資産運用が人にアドバイスできるほどきちんと準備できているかと言えば、心もとない部分もかなりあります。
資産の全貌に関してはまとめたものを作っていますが、相続に関しては配偶者や子供がいませんから、準備をすることにあまり気が進まないというのが正直なところです。
次々と新しい投資対象に資金を投入してきましたが、そろそろリスクについてもっと真剣に考えて、不必要なリスク資産を減らしていくフェーズに入るべきだと真剣に考えるようになりました。
リスクの大きな資産としては暗号資産、海外不動産、未公開株式、事業投資などに未だにかなりの投資を行っていますが、投資対象を拡大することより縮小を意識していこうと改めて思いました。