釣りを続けていく中で、たくさんの魚と出会ってきた筆者。その中でも鯉はかなりお世話になった魚で、最近ではパン鯉でたくさん相手をさせてもらっています。そんな鯉ですが、意外と知られていないことがたくさんあるので、今回は鯉についての紹介記事となります。

(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター・泉陽登)

「日本在来の鯉はどこにいるの?」 よく見かける『鯉』はほとんどが外来産

鯉の生態

様々な場所で見られる鯉。近所の川や沼、時には清流などでも見られ、淡水域ならどこにでもいると言っても過言ではない程よく見られる魚。環境に適応する力がとても強く、生命力が凄まじい魚でもあります。

淡水の王様とも呼ばれ、やり取りで言えば淡水魚の中で最強クラスの引きをしてくれるので、たくさんの釣り人を魅了してやみません。

コイ科の特徴であるウェーベル氏器官があり、水中の振動や音を察知する器官があります。鯉を釣ったことが無い人も、川岸にいる鯉を見ようとして物凄い勢いで逃げられた経験が、一度はあるのではないでしょうか?鯉の警戒心が野良猫以上な理由はこの器官があるからです。

そんな鯉ですが、実は普段見ている鯉は在来の鯉ではなく、そのほとんどが海外産の鯉らしいのです。

「日本在来の鯉はどこにいるの?」 よく見かける『鯉』はほとんどが外来産見かける鯉は外来産がほとんど(提供:TSURINEWSライター・泉陽登)

普段見る鯉は外来産

普段見ている鯉の大半は日本産の鯉ではなく、そのほとんどが明治以降に輸入された外来種。輸入した国としては中国や台湾・欧米などの鯉で、今では在来の鯉は一部の地域でしかみることができないようです。

食用や鑑賞用として輸入されましたが、今では近所の川でみられるほど数を増やしています。

「日本在来の鯉はどこにいるの?」 よく見かける『鯉』はほとんどが外来産鯉は魚影が濃い(提供:TSURINEWSライター・泉陽登)

在来の鯉

外来種の鯉も警戒心は強いですが、在来種の鯉はそれ以上の警戒心を持っていると言われています。琵琶湖や四万十川などで見られるようですが、その実態が明るみにでないほど数が少ないと言い換えることもできます。