米オハイオ州警察が日常的な交通取り締まりを行っていたところ、思わぬ「珍客」と、そしてその珍客がくわえていた「ブツ」に遭遇するという、前代未聞の出来事があった。「何が起きてもおかしくないのが我々の仕事だが、さすがにメスパイプ(覚醒剤吸引用のガラスパイプ)をくわえたアライグマは初めてだ!」と、警察も驚きを隠せない様子だ。
事の発端は月曜日。スプリングフィールド・タウンシップ警察が、ヴィクトリア・ヴィダル容疑者(55歳)を別件での逮捕状と運転免許停止を理由に停車させ、身柄を拘束した。ここまでは、よくある光景だったかもしれない。
しかし、警察官がヴィダル容疑者の車に戻ったとき、目を疑う光景が広がっていた。なんと、助手席には「チューイ」と名付けられたペットのアライグマがちょこんと座っており、その口にはガラス製のメスパイプがくわえられていたのだ!
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「チューイがどうやってガラスパイプを手に入れたのかは不明だが、この“ゴミパンダ”(アライグマの俗称)のおかげで、我々は車両をさらに詳しく調べることにした」と警察はFacebookに投稿。アライグマの思わぬ「アシスト」により車内を捜索した結果、警察は「大量」のメス(覚醒剤メタンフェタミン)、クラックコカイン、そして使用済みのガラス製メスパイプ3本を発見するに至った。
幸いなことに、チューイ自身に怪我はなく、薬物による中毒症状なども見られなかったという。警察は、「チューイが無事だったのは何よりだ。飼い主がアライグマを飼育するための適切な書類や許可を持っているか確認するため、関係当局に通知した」と述べている。オハイオ州では、適切な手続きと許可があれば、アライグマをペットとして飼育することが法的に認められている。

(画像=画像は「Fox News」より、『TOCANA』より 引用)