1961年式、初代日産ブルーバード310型中期です。「柿の種」という通称は、テールランプの特徴的な形からついたようです。外装のほとんどは塗装されていますが、サイドシル下、トランク内部など、注意して見ないとわからない場所に錆が見られます。内装はシートに破れがあります。ドアの内側や天井内張の革は貼り直してありそうです。また、左前ドア下部に軽いへこみがあります。左前ドアのサイドシルのスポットは再溶接した跡ではなさそうなので、板金だけの修理と予想します。走行してもらいましたが、エンジンは一発でかかり、クラッチ操作も問題なく、きしみ音などの異音はしなかったので、機関系の調子はよさそうです。ただ、若干オイル漏れをするそうなので、5月中頃の車検時に直してもらうとのことです。現車確認も大丈夫とのことなので、気になる方はご連絡ください。
【日産 ブルーバード P311】
本体価格:200万円
1961年式
走行距離:2.8万km
310型中期・柿の種スタイルの希少車
ガレージ保管
旧車専門店購入車




・ 柿の種/310型中期(P311)
【ブルーバードP311について】
昭和34年7月『ダットサンブルーバード310型』が発表された。
昭和30年代初頭に発表された110型以来、ダットサンの改良を重ねてきたが、国内のモータリゼーションの進展により自家用車が増大し、より良い性能、より安い価格の車が要望されたことが開発の背景にあった。
『ブルーバード』の車名はメーテルリンクの童話『青い鳥』にちなんだもので、日本の小型乗用車の決定版であり、世界が求めている希望の青い鳥であるようにという願いをこめて命名された。
主な特徴は、
1)近代美と安定感のある優雅なスタイル
2)軽快な操舵性と高度のロードホールディング
3)ノーピッチングのやわらかい乗り心地
4)日本で最初のユニサーボブレーキの採用
5)回転半径4.9m(従来5m)
6)加速の良い1000ccと1200ccエンジン
7)ゴルフバック5袋が格納できるリヤトランク
発売後さらに、後部座席幅を40mm広げて、定員4→5人に改めた。
このため、小型タクシーも従来料金で乗車定員を増加させることができ、好評をはくした。
さらに昭和35年に61年型として改良が加えられ、
1)1200ccエンジンは55馬力に、1000ccエンジンは45馬力に強化。(ヂュアルキャブレターを採用)
2)フルシンクロメッシュ方式の3段トランスミッションを採用。
以後昭和36年秋の62年式では、後面のデザインの変更を主体とするマイナーチェンジが行われた。
ブルーバードは4年間に210000台生産され、そのうち32000台が輸出されて、いずれも一車種としての記録をつくった。
※「日本の自動車技術330選」参照


