FC大阪(現J3)と奈良クラブ(現J3)の対戦カードは「生駒山ダービー」と呼ばれている。それぞれの本拠地である奈良県生駒市と大阪府東大阪市にまたがっている『生駒山(いこまやま)』にちなんでこの名前が付けられた。

Jリーグ加入後の対戦成績は、FC大阪が2勝1分1敗とリード。直近の対戦は2024年10月13日に行われたJ3第32節で、FC大阪が1対0で勝利を収めている。隣県同士の対戦となるこのダービーは、地元メディアでも大きく取り上げられ注目を集めている。

現在はJ3で戦う両クラブだが、今後はJ2やJ1の舞台で生駒山ダービーを見ることができるだろうか。2025年最初の生駒山ダービーは、6月30日(金)にFC大阪のホームである東大阪市花園ラグビー場で開催される。

ブラウブリッツ秋田とモンテディオ山形のサポーター 写真:Getty Images

奥羽本戦

ブラウブリッツ秋田(現J2)とモンテディオ山形(現J2)の対戦は「奥羽本戦」と呼ばれ、熱い戦いが演じられる。名前の由来は山形と秋田を結ぶJR奥羽本線に掛けたもので、ホームアンドアウェイで行われる2試合のうち第1戦を「始発」第2戦は「終電」と表現される。

なお奥羽本戦に勝利したチームが得るのは勝ち点3だけではない。このダービーマッチには独自のルールがあり、2試合で獲得した勝点の多いクラブには翌シーズンの対戦時にホーム・アウェイ共に1stユニフォームを着用する権利が与えられる。直近の対戦は2025年3月9日に行われたJ2第4節で、4対2と山形が勝利。通算での対戦成績も8勝2分1敗と山形にとっては相性の良いカードとなっている。

次回の奥羽本戦はJ2第20節で、6月22日に秋田のホーム・ソユースタジアムで開催される。来季直接対決での1stユニフォーム着用を掛けた1戦に多くの注目が集まることだろう。


ヴィッセル神戸とファジアーノ岡山のサポーター 写真:Getty Images

川鉄ダービー