サンフレッチェ広島 写真:Getty Images

 元U21ポーランド代表FWパトリク・クリマラは、2024/25シーズン限りでオーストラリア1部リーグ所属のシドニーFCを退団する模様。セルティック在籍歴もあるアタッカーには、サンフレッチェ広島移籍の可能性が取りざたされている。

 現在26歳のパトリクは、身長183cmで右利きのセンターフォワード。ポーランド国内の複数クラブを渡り歩いたほか、2020年1月から21年4月までセルティックでプレーし、スコットランド1部リーグのタイトルを獲得。その後はMLS(メジャーリーグサッカー)ニューヨーク・レッドブルズやイスラエル1部ハポエル・ベエルシェバ等に在籍。2024年9月にポーランド1部シロンスク・ヴロツワフからシドニーFCへ期限付き移籍していた。

 そのシドニーFCでは、絶対的ストライカ-として活躍。2024/25シーズンのオーストラリア1部リーグ19試合のスタメン出場で11ゴール2アシストを挙げたほか、AFCチャンピオンズリーグ2(ACL2)では10試合出場で6ゴール3アシスト。グループステージの広島戦2試合でもスタメン出場したが、この時はいずれもノーゴールに終わっていた。

 シドニーFCは5月7日、公式SNSアカウントで「我々は期限付き移籍期間中、クラブに貢献したパトリクに感謝している。とても楽しかったし、素晴らしい思い出もできた」などと、同選手の退団を示唆している。

 また、ポーランドメディア『TVP』は7日、パトリクの去就について「シドニーFCは彼を完全獲得しない。ヴロツワフは、チーム内で最高給取りである彼を売却するつもりだ」とリポート。「環境を変えて海外で再挑戦したいと考えている」と選手サイドの意向を伝えたほか、オランダ1部ゴーアヘッド・イーグルスからの関心も報じた。

 ただ一方で、広島のセハット・ウマルコーチは7日時点でパトリクのインスタグラムアカウントをフォロー。ネット上では、広島移籍を予想する声が上がっているが、現時点でJリーグ挑戦の可能性は海外で報じられていない。アジアで実績を積んだポーランド人ストライカーの去就に注目が集まっている。