
U21日本代表チェイス・アンリは、度々将来的なアメリカ代表入りが噂される中、ブンデスリーガ所属VfBシュツットガルトを退団する模様。日本代表MF川村拓夢所属のオーストリア1部レッドブル・ザルツブルクへ移籍の可能性があるという。
ドイツ紙『キッカー』は5月7日、アンリの去就について「彼はしばらくの間、シュツットガルトで成功を収めているように見えたが、怪我の影響で衰退。今は需要がなく、退団に向かっている」とリポート。アメリカ人の父を持つ同選手は、トップチーム昇格1年目の2024/25シーズンにブンデスリーガ12試合でプレーしたが、2025年3月に内転筋の筋繊維断裂という大怪我を負い、長期離脱。負傷前から「若さがゆえの経験不足により、パフォーマンスが不安定な」状態が続いたことにより、序列を下げたという。
また、『キッカー』は「彼はまだ一部のトレーニングに参加する準備すらできていない。一足早くシーズンが終わった」と、2024/25シーズン中の復帰が絶望的である現状を報道。「オーストリアからの関心は依然として存在しており、来シーズンに向けてさらに具体化される」などと、ザルツブルク移籍が現実味を帯びているという。
シュツットガルトで構想外扱いを受けているアンリだが、UEFAチャンピオンズリーグで、レアル・マドリード所属FWビニシウス・ジュニオールとマッチアップするなど、欧州最高峰の舞台で経験を積んでいることは、今後のキャリア選択で大きなプラス材料となりそうだ。
ブンデスリーガからオーストリア1部へステップダウンとなる可能性があるとはいえ、将来的に日本代表でDF高井幸大(川崎フロンターレ)やDF渡辺剛(KAAヘント)らとポジション争いできるだけのクオリティーを兼ね備えていることは確かだ。MF南野拓実の古巣で再起を図る可能性があるか、アンリの今後に注目が集まる。