藤井陽也 写真:Getty Images

 日本代表DF藤井陽也は、2024/25シーズン限りでKVコルトレイクを退団する模様。クラブの2部降格が決定的となり、名古屋グランパス復帰待望論が湧き起こる中、現地では同選手の意向などが報じられている。

 ベルギーメディア『Voetbal』は5月7日、コルトレイク所属選手の去就を特集。「守備面で藤井の長期離脱が響いた。彼は脛骨を骨折し、数か月間の戦線離脱を強いられた。怪我前から自身の能力を発揮していた」と、コルトレイク2部降格危機の要因のひとつとして、日本人センターバックの欠場をあげている。そして、同選手の去就について「彼はFIFAワールドカップ北中米大会での日本代表入りを目標としており、来季は必ず高いレベルの場所でプレーしたいと考えている」とリポート。市場価値は250万ユーロ(約4億1,000万円)だという。

 現在24歳の藤井は、2024年1月に名古屋からコルトレイクへ期限付き移籍すると、2023/24シーズンの残留プレーオフでの活躍が評価され、6月に完全移籍へ移行。新たに2028年6月30日までの4年契約を結んでいる。

 移籍金の発生は必至だが、現時点でオファーや交渉の有無は報じられていない。ただ、「高いレベルの場所でプレーしたいと考えている」という報道内容を踏まえると、海外挑戦を続ける見込み。名古屋復帰の可能性は低いと考えられる。

 なお、コルトレイクはプレーオフ残り1試合で自動残留ラインから勝ち点4差、2部入れ替え戦圏内から勝ち点3差と、残留の可能性は限りなく低い。藤井のみならず、カーディフ・シティから期限付き移籍中のDF角田涼太朗に関しても、現地メディアは2024/25シーズン限りでの退団が既定路線との見解を示している。