
浦和レッズは2025年3月31日をもって、埼玉スタジアムの指定管理業務を終了。『公益財団法人埼玉県公園緑地協会』がスタジアム公園指定管理者に指名されているが、音楽フェスイベント『VIVA La ROCK』(ビバ・ラ・ロック)の開催地を巡り、同協会に対する批判が相次いでいる。
2015年からスタートしたビバ・ラ・ロックは、「音楽の、音楽による、音楽のため」というテーマのもと、毎年5月はじめのゴールデンウィーク時期に開催。2025年も5月3日から4日間の日程により、さいたまスーパーアリーナで開催された。しかし、主催者の発表によると、2026年度に関してはさいたまスーパーアリーナが改修工事のため、浦和レッズおよび埼玉スタジアムとタッグを組んで開催するという。
この主催者のアナウンスを巡っては、緑地協会が浦和に対してビバ・ラ・ロックの運営で協力を要請した可能性や、埼玉スタジアムでのビバ・ラ・ロック開催を目的に、県が指定管理者を変更した可能性が指摘されている。
また一部では、ピッチコンディションが悪化する可能性を踏まえた上で、埼玉スタジアムでの音楽イベント開催自体への反対意見も噴出。緑地協会に対する批判も相次ぐなど、浦和サポーターの間でにわかに話題になっている。
なお『現代ビジネス』は2025年3月、スタジアム公園指定管理者の審査の過程で一部の県議会議員が介入した可能性を報道。この報道を受けて、自民党所属の埼玉県議会議員である諸井真英氏はXで「不正な指定管理者選定であることは明らか」などと追及している。
2026年5月はじめにアウェイゲームを戦うことが濃厚とみられる浦和。フェス開催により、“聖地”である埼玉スタジアムの芝に影響が出る可能性は極めて高いだけに、スタジアム公園指定管理者を巡り再び議論が白熱しそうだ。