しかし、世界的にはこの魚を食用にする地域は少なくありません。欧米では「エスカラー」あるいは「ホワイトツナ」と呼ばれており、美味しい魚としてレストランで提供されています。

「お漏らし覚悟で食べたい!」脂乗りすぎ注意の美味なワックス魚『アブラソコムツ』切り身にして加熱する(提供:茸本朗)

どんな食材でも、加熱をすると脂が融解して落ちます。アブラソコムツももちろん例外ではなく、しっかりと加熱することでワックス含有率を相対的に下げることが可能です。そのため日本ほど魚を生食しない海外においては結果として「お漏らし」のリスクが低くなっているのでしょう。

<脇本 哲朗/サカナ研究所>