遠藤航 写真:Getty Images

 プレミアリーグのリバプールに所属する日本代表キャプテンのMF遠藤航。出場機会に恵まれない状況が続く中、今2025年夏の去就に注目が集まっている。

 今2024/25シーズン第34節までリーグ戦に先発出場していない遠藤は、これまで主に国内カップ戦や試合終盤にリードを守る役割で起用されてきた。32歳ながら出場のたびに印象的なプレーを見せているが、出場時間の少なさから今夏の移籍の可能性も取り沙汰されていた。ブンデスリーガのアイントラハト・フランクフルトが関心を示しているとされ、本人が移籍の選択を検討しても不思議ではない状況だ。

 そんな中、UKメディア『The Athletic』のジェームズ・ピアース記者によると、アルネ・スロット監督は来2025/26シーズンの構想に遠藤を組み込んでおり、背番号3の遠藤を「価値あるスカッドプレーヤー」として評価しているという。遠藤本人も「リバプールで満足しており、落ち着いている」と報じている。

 なお、リバプールは昨2024年夏に、レアル・ソシエダ所属のMFマルティン・スビメンディの獲得を試みたが実現しなかった。注目すべきは、スビメンディが獲得できなかった際の“代案”として、遠藤の古巣であるシュトゥットガルトで後任を務めるMFアンジェロ・ステイラーが検討されていたことだ。

 ドイツ代表歴を持つ24歳のステイラーの契約解除条項は約3,400万ポンド(約65億円)と伝えられている。しかし、リバプールのリクルート部門を統括するリチャード・ヒューズ氏とスロット監督は、ステイラーの獲得ではなく「現有戦力で進む」ことを選んだと伝えられている。

 MFライアン・フラーフェンベルフと遠藤の併用体制が今後も継続するのか、それとも新たな動きがあるのかは、今後の夏の動向にかかっている。