槙野智章氏 写真:Getty Images

 サンフレッチェ広島・浦和レッズ・ヴィッセル神戸・日本代表OBの槙野智章氏は、スポーツ選手とタバコの関係に言及したことで話題に。サッカー界のイメージダウンの可能性が指摘されるなど、批判が相次いでいる。

 槙野氏は4月30日深夜放送のバラエティ番組『ひっかかりニーチェ』(テレビ朝日)に出演。話題が喫煙に及ぶと、スポーツ選手と喫煙の関係性について「ちょっと語弊があるかもしれない」と前置きした上で、「結果を残している人、よく走る人、戦える人は、みんなタバコを吸っている」「チームでフィジカルテスト、走力テストで上位にくる選手は、ほぼみんな吸っている」とコメントしている。

 この発言内容はネット上で瞬く間に拡散。将来、プロスポーツ選手を目指す子供たちがいることを前提条件とした上で、不適切な発言だとして非難する声が上がっているほか、スポーツ界全体に悪影響を与えるとの意見も噴出。喫煙により心肺機能が低下し、選手寿命が縮まる可能性が指摘されている。

 自身のコメントで注目を浴びている槙野氏だが、バラエティ番組やサッカー関連番組に出演する一方で、指導者としての活動も継続。現在、神奈川県社会人サッカー1部リーグ所属の品川CCを指揮しているが、2025年3月16日午前放送のワイド番組『ONE-J』(TBSラジオ)に出演した際、自身の将来について「(将来的に)日本代表の監督も目指しています」とコメント。日本サッカー協会(JFA)が認定する指導者の資格制度(ライセンス)をわずか3年で取得する意向も明かしていた。

 今回の槙野氏のコメントを巡っても、ネット上で一部の発言内容が切り取られることに対して、否定的な意見を抱くファンは一定数存在する。ただ一方で、同氏にはサッカー界やスポーツ界にどのような影響を与えるのか意識した上でのコメントが求められるかもしれない。