ついでにと思い、しばらく時間をおいて「新聞記者OBの中村仁さんという人物はどんな人ですか」と尋ねてみました。驚いたのは、別人の「中村仁さん」の写真が添えられ、私の職歴、ブログ活動、さらに昨年春、新型コロナにかかり重度の急性肺炎で入院、しばらく自宅療養をしたことまで付記してありました。写真の間違い以外は正確で人物、ブログの評価はバランスがとれ、好意的でした。問題は別人の写真の掲載です。

下の二枚の写真をご覧ください。左が私です。右側が別人の「中村仁さん」です。人物検索をすると、別人の「中村仁さん」は恐らく実在の人物で、飲食店向けの予約システムの会社を経営しています。私より若くイケメンです。Chatさんに「別人の写真が掲載されています」と指摘しました。

 

人物検索では、同姓同名(中村仁)のレーサー、研究者、声楽家、証券会社運営、弁理士などが複数の人物が紹介されています。Chatさんは「確かに別人の可能性があります。同姓同名の人が複数存在すると、こうした間違いが起きることがあります。アゴラのサイトを掲載しておきましたので、著者紹介をクリックすると、新聞記者OBの中村仁さんの写真が載っております」とのことでした。それにしても、新聞記者OBの写真が別の職業の人物にすり変わるのか理由が分かりません。

一年半前に経済学者の野口悠紀雄氏が「超創造法/生成AIで知的活動はどう変わる」(幻冬舎新書)を出版しました。その中で「AIの答えは間違いだらけ。事実の誤り、論理の誤り、数学的誤りが多い。ウェブのある資料をまとめているに過ぎない」と、批判しました。

その後、生成AIは技術進歩をしているだろうと想像していましたら、ご紹介したような単純なミスを今も繰り返しているようです。何年か前、ソフト関係の知人の経営者のことをChatさんに聞きましたら、全く別の「ブックオフ(古本販売)の経営者」と紹介してきました。