
5月3日のJ1第14節で、埼玉スタジアムに詰めかけた52,429人の大観衆が見守る中、浦和レッズが東京ヴェルディに2-0で勝利し、2016年以来となる9年ぶりの5連勝を達成した。得点を挙げたFW松尾佑介とMF渡邊凌磨の活躍により、浦和は暫定で2位に浮上した。
この一戦で途中出場した浦和の元日本代表MF中島翔哉が放った無回転の直接フリーキック(FK)が、大きな話題を呼んでいる。78分、ゴール正面やや左寄りの位置から放たれた一撃は、美しい弾道でゴール左ポストを直撃。あわやゴールかと思われたワールドクラスの一撃に浦和ファンが沸いた。
「これこそ無回転〜っ…でポストに一直線」「無回転じゃなかったら入ってそう」といったコメントが寄せられ、惜しくも得点にはならなかったものの、その一蹴でスタジアムの空気に変化が。
ファンからは「さすが中島翔哉」「やっぱりただ者ではない」など、技術とセンスを称える声が相次ぐ一方で、プレー全体を見た意見として「中島見て驚いたわ。あの守備意識の低さじゃマチェイ・スコルジャ監督(浦和)もそうそう使おうとは思わないだろうな」といった指摘や「グスタ(=MFサミュエル・グスタフソン)が戻ったら外れるのは中島だろうな」という厳しい声もあり、プレーへの評価は分かれている。
それでも、「ワンプレーで直ぐに存在感を取り戻す漢、中島」といったコメントに代表されるように、その非凡な一瞬の輝きに期待を寄せるファンは多い。「中島は前半のメンバーと一緒に出してあげたい」との意見もあり、今後のスタメン起用を望む声も見られた。
スコルジャ監督から与えた限られた時間の中で、その存在感を改めて示した中島。無回転FKで見せた輝きが、キャリア再浮上へのきっかけとなるのか。次戦以降のスタメン復帰はあるのか、期待したいところだ。