【シンガポール時事】シンガポールを拠点とする教育DX(デジタルトランスフォーメーション)新興企業Manabie(マナビー)インターナショナルは4月30日、事業拡大期における資金調達のシリーズBラウンドで総額約33億円を調達したと発表した。累計調達額は約60億円となった。

 シリーズBラウンドでは日本政府系ファンドのJICベンチャー・グロース・インベストメンツ、三菱UFJキャピタル、ヒューリック、増進会ホールディングスを含む国内外の大手教育機関や教育企業の創業者が出資した。

 調達資金は日本での製品開発の強化に充てる。特に人工知能(AI)を活用した「AIチューター」機能などの開発を加速し、教師不足の課題に対応する。このほか、東南アジア地域での事業拡大にも資金を充当する。ベトナムでは約30教室、1万3000人の生徒を持つデジタル化型の学習塾を展開しており、この事業をさらに加速させ、他国への展開も推進する。

 ◇ベトナム、フィリピンでも展開

 マナビーは2019年、オンライン学習サービスQuipper(クイッパー)の本間拓也共同創業者が電子商取引大手ラザダの創業メンバーのクリスティー・ウォン氏と共同設立した。日本や東南アジアを中心に、学習管理・コミュニケーション機能、教材・コンテンツ管理機能、請求管理機能などを提供する教育事業者向けSaaS(サービス型ソフトウエア)「マナビー」を展開する。

 シンガポールを拠点とし、ベトナム、フィリピン、日本に約150人のメンバーを擁する。マナビーの本間拓也最高経営責任者(CEO)は声明で、「次世代の世界にふさわしい、新しい教育の姿を追求していく」とコメントした。(了)
(記事提供元=時事通信社)

提供元・Business Journal

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