だがどうも本命ではない感じ。先に魚を浮かせたのは桑原さん。良型のホウボウだったが、抜き上げでまさかのポロリ……。これを見た谷口船長はネットを持って、森田さんの横に立つ。森田さんの魚もホウボウだったが、船中1匹目ということで大事にネットイン。

船中に初のマダイが揚がる

そして次のヒットは阿部さん。こちらはジリジリとドラグが滑って、特有のたたくような引きが伝わる。

フルソリッドのロッドを大きく曲げ「タイっぽいです」と言う言葉の通り、水面に浮かんだのは食べごろサイズの美しい桜色。まずは船中1匹目の本命が上がり、安堵の空気が流れる。

釣り大会『五ケ所湾マダイチャレンジ』が開催【三重・南伊勢】本命渋めもゲスト豊富で盛況貴重なマダイを仕留めた阿部さん(提供:週刊つりニュース中部版編集部)

ゲスト連発も本命来ず

続けて桑原さんにもヒット。本命っぽい引きに注目が集まるが、浮いてきたのは青い影。ハマチだ。期待が大きかった分、釣った桑原さん本人が一番がっくりしていた。

釣り大会『五ケ所湾マダイチャレンジ』が開催【三重・南伊勢】本命渋めもゲスト豊富で盛況桑原さんがキャッチしたハマチ(提供:週刊つりニュース中部版編集部)

その後も船中でヒットが続き、良型のアオハタやホウボウが姿を見せるものの本命がこない。そして9時半を回ると、ぴたりとアタリが止まってしまった。

他船も苦労しているようだが、60cmを超えるマダイが上がっているとの情報もあり、渋いなかでも誰も手を休めない。手を変え品を変えつつ必死で釣り続けるが、そのまま正午に無念のストップフィッシングとなってしまった。

大会結果と優勝者発表

港に戻って検寸が行われている間は、全員に何かがもらえる抽選会が行われた。

釣り大会『五ケ所湾マダイチャレンジ』が開催【三重・南伊勢】本命渋めもゲスト豊富で盛況検寸風景(提供:週刊つりニュース中部版編集部)

そしていよいよ結果発表。見事優勝に輝いたのは、福久丸に乗船していた四日市市の桜井和馬さん。釣ったマダイは又長で55cm。

釣り大会『五ケ所湾マダイチャレンジ』が開催【三重・南伊勢】本命渋めもゲスト豊富で盛況マダイの部優勝の桜井さん(提供:週刊つりニュース中部版編集部)

2位は三吉丸に乗船していた岡義久さんで52cm。3位は海桜丸に乗船していた一宮の清野誠さんで42.5cmだった。

釣り大会『五ケ所湾マダイチャレンジ』が開催【三重・南伊勢】本命渋めもゲスト豊富で盛況マダイの部入賞の6人(提供:週刊つりニュース中部版編集部)