だがどうも本命ではない感じ。先に魚を浮かせたのは桑原さん。良型のホウボウだったが、抜き上げでまさかのポロリ……。これを見た谷口船長はネットを持って、森田さんの横に立つ。森田さんの魚もホウボウだったが、船中1匹目ということで大事にネットイン。
船中に初のマダイが揚がる
そして次のヒットは阿部さん。こちらはジリジリとドラグが滑って、特有のたたくような引きが伝わる。
フルソリッドのロッドを大きく曲げ「タイっぽいです」と言う言葉の通り、水面に浮かんだのは食べごろサイズの美しい桜色。まずは船中1匹目の本命が上がり、安堵の空気が流れる。

ゲスト連発も本命来ず
続けて桑原さんにもヒット。本命っぽい引きに注目が集まるが、浮いてきたのは青い影。ハマチだ。期待が大きかった分、釣った桑原さん本人が一番がっくりしていた。

その後も船中でヒットが続き、良型のアオハタやホウボウが姿を見せるものの本命がこない。そして9時半を回ると、ぴたりとアタリが止まってしまった。
他船も苦労しているようだが、60cmを超えるマダイが上がっているとの情報もあり、渋いなかでも誰も手を休めない。手を変え品を変えつつ必死で釣り続けるが、そのまま正午に無念のストップフィッシングとなってしまった。
大会結果と優勝者発表
港に戻って検寸が行われている間は、全員に何かがもらえる抽選会が行われた。

そしていよいよ結果発表。見事優勝に輝いたのは、福久丸に乗船していた四日市市の桜井和馬さん。釣ったマダイは又長で55cm。

2位は三吉丸に乗船していた岡義久さんで52cm。3位は海桜丸に乗船していた一宮の清野誠さんで42.5cmだった。
