東南アジアを中心に広く分布していた本種ですが、 森林破壊、水質汚染、違法取引などにより生息地は急速に縮小。
IUCN(国際自然保護連合)では絶滅危惧種に分類されています。
最近では、ペット目的での違法な販売のために乱獲や密輸が行われており、コツメカワウソは一層保護が必要な存在になっています。
エイプリルフールでもないのに狭い世界でウソが巡り続ける、昨今のインターネットを風刺した映像です(という嘘)
📷20220910 #八景島シーパラダイス #コツメカワウソ pic.twitter.com/wREPj8yKSQ
— はなまるかけだしうどん (@kakedashiudon) April 1, 2025
ネパールには3種のカワウソが生息すると考えられてきました。
ビロードカワウソ(学名:Lutrogale perspicillata)、ユーラシアカワウソ(学名:Lutra lutra)、コツメカワウソです。
コツメカワウソに関しては、1839年以来目撃されておらず、 「もうこの国にはいない」とさえ考えられるようになっていました。
しかし最近、そんな長年の沈黙を打ち破る、まさに希望のニュースが飛び込んできました。
185年ぶりの奇跡、ネパールにコツメカワウソが帰ってきた!

2024年11月、ネパール西部のダデルドゥラ県にあるラングン川とプンタラ川の合流地点で、 1匹のコツメカワウソの子どもが目撃・撮影されました。
地元の住民が偶然発見し、近くの森林管理局で一時的に保護されました。
発見当時、コツメカワウソの子供は傷ついて弱った状態であったため、関係者は数日間エサを与えて世話することにしました。
その後この子供は元気になったため、自然に帰されました。
ちなみにこのタイミングでは、このカワウソの子供が「コツメカワウソ」であることははっきりと分からなかったそう。