遠隔医療への活用などによって医療の発展につながる可能性
では、将来的にどのような形での実用化が想定されるか。
「NTTは次世代情報通信基盤『IOWN』を活用し、まるで隣にいるような、存在を感じる未来のコミュニケーションの創出を目指しています。未来社会では、お互いの距離による影響が極めて少なく、かつ、視覚・聴覚に加え、人間の五感である、触覚、嗅覚、味覚を使った、より相手のリアリティを感じる、『まるで相手が隣にいるような、存在を感じるコミュニケーション』が当たり前になると考えており、この実現を目指しています」(同)
デジタルマーケティング会社のプロデューサーはいう。
「日本では以前からモノ消費からコト消費へのシフトがいわれますが、実質賃金が低下して家計が苦しくなるなかでも、貴重な体験に関する消費意欲は根強いです。例えばライブの市場規模・観客動員数はコロナ禍前を上回り、昨年はともに過去最高を更新したといわれています。コロナ禍でライブの同時配信が一気に広まりましたが、遠隔でも映像と音だけでなく振動を含めた空間情報まで体感できるようになれば、エンタメ産業にとっては大きなビジネスチャンスとなります。このほか、離れていても商品・サービスをよりリアルに体感できるようになれば広告・マーケティングの手法も変わるでしょうし、触感の伝送技術が進化すれば遠隔医療への活用などによって医療の発展につながる可能性もあります」
(文=BUSINESS JOURNAL編集部)
提供元・Business Journal
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