セブンの既存店客数が前年割れが大きな契機?
大手コンビニ各社の動きを受けて、コンビニ各社が値下げ路線に転換し始めるのではないかとの見方も出ているが、業界関係者はいう。
「昨年3月にコンビニ最大手のセブンの既存店客数が前年割れになったことが、一つの大きな契機になりました。ここ数年、コンビニ各社は値上げを続け、それでも客数が目立って落ちることはありませんでしたが、長年にわたる実質賃金の低下で消費者の財布が苦しくなるなか、ついに消費者がコンビニの割高な価格についてこれなくなったと業界内では受け取られました。これを受けて各社の間で『そろそろ値下げも本格的に考えるべき』というムードが広がった面はあるでしょう。
ただ、今後もコンビニ業界で値下げが加速するのかといえば、簡単にはそうはならないでしょう。例えば、昨年に値下げと割安商品の拡充の方針を示したセブンが早々に戦略の見直しを迫られたように、一部商品の値下げが全体の売上増加にストレートに結びつくというかたちには、なかなかならないですし、値下げは利益を削ぐ要因にもなります。よって、当面は各社、価格戦略についてマイナーチェンジしながら模索を続けるという状況になるのではないでしょうか」
(文=BUSINESS JOURNAL編集部)
提供元・Business Journal
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