■メジャーリーグの会場に現れたことも…
ミツバチの塊を見て「この場所に新しい巣を作る気では…」と不安を感じた人もいるかと思うが、実際はその逆。
今回話題となっていたのは、「分蜂」(ぶんぽう)と呼ばれる現象である。これは、春から夏にかけての時期にミツバチが巣別れ(引越し)をする際に見られ、庭木や軒先などに、何十匹のミツバチがかたまっているのが特徴だ。
こちらの現象をめぐり、「日本昆虫協会」に詳しい話を聞いてみよう。
近年注目を集めた分蜂のエピソードとして、同協会の担当者は「2024年、MLBのロサンゼルス・ドジャースとアリゾナ・ダイヤモンドバックスの試合中に球場で分蜂が始まり、その様子が中継されて話題になりました」「観客や選手が捕まえようとし、刺されて訴訟問題に発展するといけないので、養蜂家が呼ばれて掃除機で吸って処理し、観客から拍手喝采を受けました」と、語り出す。
分蜂を行っているミツバチが自分から人を刺すことは「まず無い」とのことなので、安心してほしい。こちらの点を踏まえ、担当者は「球場のような場所でなければ放置するのがよく、球場に来てしまった蜂は少し気の毒でした」とも振り返っていた。