当方はオーストリア国営放送(ORF)のライブ中継でフランシスコ教皇の葬儀ミサをフォローした。快晴の中、赤い法衣をまとった枢機卿たちや世界各国の首脳たちが見守る中、レクイエム・ミサは厳かに行われた。石灰岩と大理石で出来たサン・ピエトロ大聖堂の前の中央の広場には簡素な木製の棺が置かれていた。その書割を見ながら、「清貧の聖人と呼ばれたアッシジのフランチェスコを愛したフランシスコ教皇は最後まで質素な生き方を貫きたかったのだ」ということを感じた。
編集部より:この記事は長谷川良氏のブログ「ウィーン発『コンフィデンシャル』」2025年4月27日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方はウィーン発『コンフィデンシャル』をご覧ください。