■ひとつではなかった!? あちこちで囁かれる都市伝説!!

 このエルム川の橋に現れる通称「ロバ女」については、ほかにもいくつかの伝説がある。例えば、1950年代に夫によって子どもと妻が生きたまま焼かれたという事件があり、妻は一命を取り留めたものの変わり果てた自分の姿に絶望し、森の中で1人孤独に暮らすようになった。

 車で橋へ行き、ライトを消して停車したまま待てば、その「ロバ女」が現れるという。地元の霊媒師によると、このエリアから圧倒的な恐怖を感じるといい、日没後は何人たりとも近づかないほうがよいと警告している。

 さらにもう1つの説は、我が子を女性が飼っていたロバに噛まれたと逆上した父親とその仲間が、女性とロバを橋から突き落としたというものだ。これ以降、付近ではロバの鳴き声や人間がロバを真似たであろう鳴き声が聞かれたり、車で通ると突然後部に重みを感じ、後に確認するとひづめの跡が残っていると伝えられている。

 この他にも「ロバ女」が出没する橋は複数あるという説や、エルム川以外の地域で1960年代から1980年代にかけて複数のロバや動物を飼っていた女性がモデルになっているという説もある。

 ロバ女が出没するという伝説があるエルム川から、わずか30分ほどのライブ・オークという町の運営アシスタントを務めるスコット・ウェイマン氏は「複数の場所でそれぞれの“ロバ女”の都市伝説がありますが、今あるものはそれらが組み合わさって1つになったものでしょう」と語る。

 都市伝説は、起源やその信憑性が定かではないものがほとんどだが、どれをとっても悲しく凄惨なロバ女の伝説の数々……。日本と同様、若者を中心に有名な心霊スポットとしてひやかしに訪れる人が後を絶たない現場だが、個人的には「ロバ女」と呼ばれる霊魂を静かに休ませてあげてと思ってしまうのだ。

(文=清水ミロ)

提供元・TOCANA

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