インフレの進行による資産の目減りや、先行きの経済の見通しが不透明になったことで、日本人の間で資産運用に対する関心が高まっています。

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また、昨年から制度が拡充されたNISAがメディアでも注目されるようになり、それをきっかけに資産運用を始める人も増えています。

しかし資産を増やそうと思ってセミナーに行ったのに、逆に資産を減らしてしまう。そんな失敗をしている人も増えています。

怪しい投資セミナーに騙されないためにはどのようにして見分けたら良いのでしょうか?

まず講師の経歴を調べてみましょう。資産運用業界で経験を積んだことのない人は避けた方が良いと思います。もし、そんな人が資産を築いた実績があると言っても、たまたま当たっただけの「一発屋」の可能性が高いからです。

また「短期で」「簡単に」「誰でも」「資産10倍」といったキャッチーな勧誘にも注意が必要です。

資産運用は短期で簡単に増えるものではなく、誰でも資産を10倍に増やせるほど甘いものではありません。むしろ長時間かけて、コツコツ増やしていく、地味な作業なのです。

さらに、自分はやったことがないのに、人に勧める人にも要注意です。本当に良いものであれば、自分でリスクを取ってやっているはずだからです。

投資を勧められたら「あなたはやっていますか?」と、逆に質問してみましょう。自分がやったことがないのに人にやらせようとする人を信用してはいけません。

そして、最も大切な選択基準はセミナーが長期続いていて実績があることです。10年、20年と続いているという事は、それだけ信用があって、口コミで広がっていることを意味するからです。

手前味噌になりますが、私が10年前から主宰している資産設計実践会は来月から11年目の第21期を迎えることになりました。

今回も新しいメンバーを40名近く迎え、総勢200人を超える個人投資家のコミュニティーとなっています。日本だけはなく海外からも受講生が集まっています。