およそ9か月に渡って行われるイングランドの伝統FAカップ。5月17日の決勝に向け、まずは4月27日に準決勝が始まる。優勝クラブは、翌年のUEFAヨーロッパリーグ出場権が得られるため、各チームとも手は緩めない。今回は準決勝の見どころを紹介したい。
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【各チームのココに注目】
ウェンブリーで激突する4強は、いずれも異なる物語を背負う。プレミアリーグ3位を走るマンチェスター・シティーは三冠からは遠ざかったが、3年連続の決勝進出を狙う絶対的本命。エースのアーリング・ハーランド(FW)は準々決勝のボーンマス戦で足首を負傷。オマル・マルムーシュ(FW)らの奮闘でリーグでは不在を感じさせないが、準決勝でもハーランドの穴を埋められるかが焦点になりそうだ。
対するノッティンガム・フォレストは1991年以来、4度目の決勝を目指す。堅い守りと切り替えの速さが特徴で、司令塔モーガン・ギブスホワイト(MF)が、前線プレスのスイッチ役としてカギを握る。リーグでも3位シティーに僅差の4位に位置しているが、その勢いはカップ戦も同じ。伝統のクラブがビッグクラブ撃破へ挑む。
準決勝、もうひとつの対戦では、アストンビラが緻密なボール保持と高い最終ラインで「ヴィランズ」を喜ばせることができるか。高い得点力を誇るストライカー、オリー・ワトキンスは、速さと裏抜けに加えポスト精度も向上し、パレス守備陣の背後を狙う。
迎え撃つクリスタルパレスは2月25日のリーグ第27節で4-1とアストンビラに大勝していることもあり、自信をもって臨めるのではないだろうか。ドリブラー、エベレチ・エゼ(MF)は直近の4月23日のアーセナル戦でゴールを挙げるなど好調。鎌田大地(MF)とともに、アストンビラの高いラインを揺さぶる。
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