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戦後日本の政治は、今の自民党が作り上げたと言っても過言ではない。1955年体制以来、日本の政界は一貫して自民党を中心に回り続けてきた。

一方で、野党勢力はどうだったかと言えば、まるで迷走する日本経済の縮図のように、離合集散を繰り返してきた。

たとえば2012年に自民党が政権復帰して以降の動きを見るだけでも、旧民主党から民進党へ、さらに立憲民主党と国民民主党への分裂・再編が続いた。

2017年には希望の党という存在も現れたが、野党再編の決定打にはなり得なかった。

結果として現在、議席数だけを見れば立憲民主党が野党第一党に位置しており、自民党政権に一定の対抗勢力を持っているように映る。

しかし、立憲民主党自体の支持率は大きく後退しており、2024年衆院選を経ても、その勢力が政権交代を実現するに至るほどには拡大していないことが明らかになった。

むしろ、ここ数年で議席数と支持率を着実に伸ばしたのは、玉木雄一郎代表率いる国民民主党の方だった。

では、立憲民主党と国民民主党――

この両党には、いったいどのような違いがあるのだろうか。

基本スタンス・政治理念の違い

まず、立憲民主党と国民民主党は、政治理念と基本スタンスの面で大きく異なっている。

立憲民主党はリベラル志向が強く、中道左派からリベラル寄りのスタンスをとっている。

対して国民民主党は、より中道に位置し、ときに中道右派寄りの現実主義的スタンスを示している。

以後、

・主要政策の違い ・実際の国会対応の違い ・結論:なぜ日本に「現実的な野党」が必要なのか

続きはnoteにて(倉沢良弦の「ニュースの裏側」)。