前回もご紹介した「犬山城下町」。お城から名古屋へと通じる主要な街道だった本町通りは、今もなお多くの重要な歴史的建築が残るエリアとしても有名です。春は見事な桜並木、夏は花火大会や納涼まつり、秋は色とりどりの紅葉、冬には温かいグルメなど四季折々一年中楽しむことが出来ます。ということで、今回は、初めての人でも楽しめる定番のモデルコースをご紹介したいと思います。

目次
犬山日和
昭和横丁
旧磯部家住宅
むすび茶屋
犬山革工房
ひみつきち
愛知北エフエム放送
犬山からくりミュージアム
山びこ
まとめ

犬山日和

たびこふれ
(写真=たびこふれより引用)

まず、駅から城下町エリアへ10分ほど歩くと最初に可愛らしい外観のお店が見えてきます。ここは衣装レンタル「犬山日和」です。

せっかく歴史情緒のあるところに観光に来たのですから、着物や浴衣などに着替えて散策するとグッと雰囲気が出ます。またプロのカメラマンが撮影してくれるフォトプランもありますので、お祝いごとがなどある方には特にオススメです。料金は3,500円均一。200枚以上の中から好きなものを選べ、下駄や小物など基本的なアイテムはすべてセットになっていますので、初めての人でも安心。ただ人気店で土日はかなり混みますので、HPで予約しておいた方が良いでしょう。

犬山日和

  • ジャンル:着物と浴衣のレンタル専門店
  • 営業時間:10:00~18:00
  • 定休日:火曜日
  • 支払い方法:カード可
  • 住所:愛知県犬山市犬山東古券195
  • 公式HP:https://www.inuyamabiyori.com/

昭和横丁

たびこふれ
(写真=たびこふれより引用)

さて、着物を着て城下町に入って行くと、左側にひときわ目立つ建物が見えてきます。昭和の映画に出てきそうなこちらは、その名も「昭和横丁」です。前回も紹介した「恋小町だんご」を出す人気店の「くらや」や地元のお酒を提供している「七福亭あきな」など、10店舗以上のお店が集まった総合施設です。入り口は狭いですが、奥行きはなんと80mも続いています。
 

たびこふれ
(写真=たびこふれより引用)

中に入って行くと通路の途中には犬山市のマスコットキャラクターがご神体になってる「わん丸君神社」があり、手前にはカラフルで可愛い絵馬も飾ってありました。
 

たびこふれ
(写真=たびこふれより引用)

一番奥のフードコートエリアまで行くと、ちょっとしたステージ会場があり、週末などはここでライブなどイベントが行われています。その多くが無料というのも嬉しいところ。古いポスターや昭和を感じさせるレトロな品々が並んでいますが、円形のポストなど多くの品物は地元の人の手作りだそうです。また、螺旋階段を登ると扇風機や黒電話など昔の暮らしを再現したコーナーがあり、こちらで食事をすることもできます。ぜひ訪れてみてください。

昭和横丁

  • ジャンル:フードコート、イベント広場等
  • 営業時間:10:00~17:00
  • 定休日:無休
  • 住所:愛知県犬山市犬山西古券60
  • 公式HP:https://shouwa-yokotyou.com/

旧磯部家住宅

たびこふれ
(写真=たびこふれより引用)
たびこふれ
(写真=たびこふれより引用)

気に留めていないと通り過ぎてしまいそうな外観ですね。こちらは江戸時代に「柏屋」の屋号で呉服店を営んでいた木造家屋がそのまま残っている大変貴重なお宅です。現在は国の登録有形文化財になっています。入り口にはボランティアの方がいて、「昔は間口(道路に面している部分)の幅で税金が決まっていたので、こんなに正面が狭くて奥が広くなっている」ことや「主屋の屋根がふくらみをもたせた『起り屋根(むくりやね)』という特徴があり、犬山市内で唯一現存する」ことなどを教えていただきました。母屋の他に、裏座敷、土蔵、奥土蔵など複数の見どころがあり、中でお茶を楽しむこともできます。

旧磯部家住宅

  • ジャンル:文化財施設
  • 営業時間:09:00~17:00(入館は16:30まで)
  • 定休日:無休
  • 住所:犬山市大字犬山字東古券72
  • 犬山市HP:旧磯部家住宅復原施設について

むすび茶屋

たびこふれ
(写真=たびこふれより引用)
たびこふれ
(写真=たびこふれより引用)

さらに城下町を中程に歩いていくと、温泉街にありそうな可愛い和テイストなお店「むすび茶屋」があります。
 

たびこふれ
(写真=たびこふれより引用)

「人と人、人と町のご縁をむすぶ」がコンセプトのお土産物屋。店先にピンク色やハート型をあしらった食べ物や雑貨が売られているせいか、たくさんの女性のお客さんで賑わっていました。奥にも、インスタ映えしそうな色とりどりのドリンクやスイーツが食べられる喫茶コーナーがありますので、ちょっと疲れた時の休憩にも最適です。また、2階は最初に紹介した「犬山日和」の2号店になっています。城下町に入ったあと、急に着物が着たいと思ったらこちらでレンタルすることもできます。

むすび茶屋

犬山革工房

たびこふれ
(写真=たびこふれより引用)

城下町で本格的な革製品のお店といえばここ「犬山革工房」がおすすめです。本皮の製品は、丁寧に扱えば一生使えるのでプレゼントに最適。アクセサリーやバッグのデザインが可愛いので、今まで本革製品を使ったことがない女性の方にも人気があるそうです。また、レザークラフト体験もあり、30分ほどで作れるブレスレットから、1日がかりのロングウォレット(長財布)まで、いろいろな革製品を自分で作ることができます。1時間以内で作れる簡単なコースは、予約不要・当日の飛び込みも可能なので、思い出づくりにカップルや親子などで参加する人が多いそうです。

犬山革工房

  • ジャンル:革製品専門店
  • 営業時間:10:00~19:00
  • 定休日:水曜、火曜
  • 住所:愛知県犬山市東古券677
  • 公式HP:https://www.vinculumweb.net/

ひみつきち

たびこふれ
(写真=たびこふれより引用)
たびこふれ
(写真=たびこふれより引用)

こちらもカップルや親子連れに人気のお店「ひみつきち」。遊び心を大切にしている洋服屋さんで、目指すは「犬山のディズニーランド」という、居心地のいい空間になっています。射的や懐かしいゲーム機、コイン落としゲームなどちょっとした時間に遊べるレトロなものがいろいろ並べてあり、縁日気分に浸れます。

特にゲーム機は、インベーダーゲームの他にギャラガやパックマンなど40歳オーバーの人なら1度は熱中したであろう、懐かしのゲームがどれも無料でプレイできます。家族連れで来たお父さんにも最適なお店と言えます。

しかもこちらに置いてある洋服は、神御衣(かんみそ)という神様が着用していたと言われるもので、実際に伊勢神宮内の神社でご祈祷しているというこだわりようです。

ひみつきち

  • ジャンル:衣料品店
  • 営業時間:10:00~17:00
  • 定休日:木曜
  • 住所:犬山市大字犬山字東古券680
  • 公式HP:https://www.barndoor.co.jp/

愛知北エフエム放送

たびこふれ
(写真=たびこふれより引用)

城下町の中央あたりに、古民家をリフォームしてFMラジオをオンエアしているブースがあります。愛知北エフエム放送は、2016年に古民家を利用したオープンブースのスタジオをオープン。もちろん、番組放送中はオンエア中のスタジオの模様を自由に観覧することができますし、運が良ければ番組終わりにパーソナリティの方がスタジオの外に出てくるので、直接お話ししたりもできるようです。インターネットを通じてスマホでも視聴できますので、観光終わりに聴くのもおすすめです。
 

たびこふれ
(写真=たびこふれより引用)

スタジオの横には「豆吉本舗」という豆菓子専門店がありますので、ここでお土産を買ってみてはいかがでしょうか?チョコレートや黒糖などの甘いフレーバーから、ペペロンチーノや辛マヨ味なんていう変わり種まで豊富な種類があります。お店の方に言えば試食もできますよ。

愛知北エフエム放送

  • ジャンル:ラジオ放送局
  • 営業時間:07:00~24:00(スタジオ放送では無い時間帯もあります)
  • 定休日:無休
  • 住所:愛知県犬山市大字犬山字西古券5
  • 公式HP:https://842fm.jp/

犬山からくりミュージアム

たびこふれ
(写真=たびこふれより引用)

グルメやゲームだけではなく、地元の歴史などを知りたい人には、2020年6月にリニューアルオープンしたばかりの「犬山からくりミュージアム」がおすすめ。犬山では毎年4月の第1週末に大々的なお祭りが開催されますが、その時に使われる「からくり人形」が展示されている博物館です。。

有名な茶運び人形をはじめ、指南車、弓曳童子など多くのからくり人形が展示・紹介されていて、実際に触ることができる人形もあります。1日に2回~3回からくり人形の操作実演をやっているほか、週末には江戸時代から続く名工の九代目玉屋庄兵衛さんによる人形制作を見ることができます。入場料も100円とリーズナブルです。
 

たびこふれ
(写真=たびこふれより引用)

少し手前に「どんでん館」というお祭りの時に使われる山車(お神輿のようなもの)を展示してある博物館もありますので、併せて見ると歴史の勉強にもなると思います。

犬山からくりミュージアム

山びこ

たびこふれ
(写真=たびこふれより引用)

本町通りの終点にあたるこの辺になると近年区画整理したエリアではなく、昔ながらの道になります。ここにひときわ大きなお土産物屋があります。それが「山びこ」です。今までご紹介したお店は最近になって新しくできた(またはリニューアルした)ものばかりでしたが、こちらは昭和の時代からある昔ながら佇まいになっています。
 

たびこふれ
(写真=たびこふれより引用)

お土産の種類も豊富で、いかにも観光地にありそうなご当地Tシャツやペナント、マグネットなんていうベタなものから可愛らしい「わん丸君」のグッズまで数多く揃っているので安心です。「THE定番」な犬山らしいお土産を買いたい人は、最後にここで買うことをおすすめします。

山びこ

  • ジャンル:お土産物屋
  • 営業時間:10:00~17:00
  • 定休日:木曜
  • 住所:犬山市犬山北古券11-2

     

たびこふれ
(写真=たびこふれより引用)

また目の前の広場では、吉本興業の若手お笑い芸人さんが車夫を務めている人力車に乗ることもできます。本場浅草で修行した技術と芸人さんならではの話術が人気になっています。

お笑い人力車の情報

まとめ

前回の食べ歩きグルメに続いて、今回は着物レンタルや重要文化財のお屋敷など、いろいろな体験ができるお店&施設を回れるモデルコースをご紹介しました。

インスタ映えする可愛らしいお店とあわせて、こういった歴史的なものを楽しみながら当時の時代に思いを馳せるのも楽しいと思います。メインストリートの本町通り以外にも面白いお店がまだまだありますので、1回だけではなく、2回3回と繰り返し行くと、また違う発見ができるかもしれません。駅から歩いて行けますので、ぜひ足を運んで素敵な時間を過ごしてください。

文・写真 DAITABI/提供元・たびこふれ

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