基盤モデルとなるファウンデーションモデルの構築が重要

 現在、ロボット開発の世界でカギとなっているファウンデーションモデルの構築に、Gemini Roboticsが大きく寄与する可能性があるという。

「人間のサポート役になるようなヒューマノイドの開発には、ものすごく時間とお金がかかります。例えば『●●を取りに行ってください』ということをいちいちプログラミングしなければならないとすれば、膨大なコストがかかりすぎてコストに見合わなくなってしまうので、基盤モデルとなるファウンデーションモデルの構築が重要となってきます。基本的な動作をロボットが持っていれば、工場で機械を使うためのルールや使い方など独特なルールを教えるだけで仕事ができるようになります。そんなファウンデーションモデルが待ち望まれています。

 導入するユーザ側は、納品されたロボットに対して少しだけ開発をして実戦投入できる。そういうことをGemini Roboticsはやろうとしているわけです。その意味では、Gemini Roboticsの登場はロボット開発の世界においては、大きなインパクトといえますし、期待感が高まるということはあるでしょう。ファンデーションモデルといえば、米エヌビディアも3月、ヒューマノイドロボット用オープン基盤モデルの『Isaac GR00T N1』を発表しました。市場を代表するこの2社がファウンデーションモデルをつくっていくと宣言したことで、大きな期待感が生まれているのは確かです」

(文=BUSINESS JOURNAL編集部、協力=神崎洋治/ITジャーナリスト)

提供元・Business Journal

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